【お知らせとおことわり】

 夕刊デイリー新聞ならびにYUKAN-DAILY-WEBを
ご利用いただきありがとうございます。

 著作権保護のためWEBブラウザ上からの記事・写真の
ダイレクトプリントができないようになっております。
ご了承下さい。

 サイト内の写真は本紙に掲載されたものですが
本紙掲載分の写真については以下のような規定があります。


 夕刊デイリー新聞社は、本紙に掲載された写真の提供サービス(有料)をしています。

 スポーツで活躍した場面の写真、ステージでの発表会、さまざまな行事で新聞に掲載された写真をご家族の記念に保存されてはいかがですか?

 写真は本紙記者がデジタルカメラで撮影したもので、新聞紙上では白黒でも提供写真はカラープリントです。

写真のサイズと料金は次の通りです。

▽L  サイズ 1枚 300円
▽LL サイズ 1枚 500円
▽A4 サイズ 1枚 1,200円
(A4サイズはラミネート加工もできます。ラミネート加工は500円追加)


L  サイズ
(8.9×12.7センチ)
1枚 300円
LL サイズ
(12.7×17.8センチ)
1枚 500円
A4 サイズ
(21×29.8センチ)
1枚 1,200円
(ラミネート加工は300円追加)

 提供できない写真もありますので、まず、本社にお電話をください。
 掲載日などをお聞きし写真を確認した上で準備します。

 受け渡しは、本社または支社、支局に来社していただくことになります。
 写真によっては提供サイズが限られる場合があります。
 また、事件、事故、災害、選挙、肖像権に関係する写真や本社に版権のない写真は提供できませんのでご了承ください。

 写真は個人的利用に限ります。 印刷物などに用いることはできません。

 写真提供サービス開始とともに、これまでの貸し出しサービスは終了します。


 お問い合わせ、お申し込みは
 本社(電話番号 0982-34・5000、平日は午前9時−午後5時、土曜は午前9時−午後3時)へお願いします。

 

温暖化を止めるため今すぐ行動しよう

本紙掲載日:2020-09-07
6面

世界初、オンラインで「アカデミー」スリランカ⇔日本

◆プラントフォーザプラネット環境アンバサダー延岡市生まれ、15歳の東未來さん

 世界中で植樹と仲間を広げる活動を行う「プラント・フォー・ザ・プラネット」(本部・ドイツ)で環境アンバサダーとして活躍する延岡市生まれでスリランカ在住の東未來=みく=さん(15)が、スリランカと日本をオンラインでつないで、「アカデミー」を行った。アカデミーは環境アンバサダーを育成するプログラムだが、対面実施が難しい新型コロナ禍でもできるよう、未來さんが自らツールを作成し、世界で初めて実施。延岡市や日向市を含む日本中から参加した小中学生の15人に、1日がかりで講義をした。

 プラント・フォー・ザ・プラネットは、2007年にドイツ人の9歳の男の子が社会科の授業で発表した「各国で100万本の木を植えたら地球温暖化を止められるのではないか」という意見をきっかけに発足。独自の「アンバサダートレーニング(アカデミー)」という1日で終える指導を受けた世界各国の子どもたちが環境アンバサダーとして、植樹活動や協力者を増やすためのプレゼンテーションを展開している。合言葉は「議論ばかりしていないで木を植えよう(ストップトーキング、スタートプランティング)」。

 未來さんは父親の仕事の関係で各国を転々。9歳の時にアメリカでプラント・フォー・ザ・プラネットと出会い、6カ国目のザンビアでは国内初のアカデミーを実施し、約200人の環境アンバサダーを育成した。現在は7カ国目のスリランカの第1都市コロンボに18年3月から住んでいる。

 今回のオンラインアカデミーのきっかけは、通学しているインターナショナルスクールの課題だった。生徒が自分1人だけで9カ月かけて取り組むプロジェクトがあり、未來さんは9歳から取り組むプラント・フォー・ザ・プラネットをテーマに選択。コロナ禍でもできるアカデミーのツールを作成することを目指した。

 ドイツにある本部にもオンライン用のツールがないため、ゼロからのスタート。参加者が意見を書き込んでいけるウェブサイトを探し、今まで行ってきたトレーニングの経験を基に学習内容をウェブサイトに組み込んでいった。本部からもオーケーをもらった。

          ▽        ▽

 ところが、これで完成ではない。通常のトレーニングには参加者同士のディスカッションや植樹などのアクティビティー(行動)があるが、オンラインでは工夫が必要。母でプラント・フォー・ザ・プラネットのコーディネーターを務める千織さん(42)=延岡市出身、延岡西高卒業=と一緒にアイデアを出し合い、弟の明輝さん(9)を参加者役にしてリハーサルを繰り返した。

 一方の参加者は、17年に一時帰国した際に知り合った人を頼って募集。延岡市や日向市、宮崎市だけでなく京都や横浜などから9〜16歳の15人が集まった。運営側も未來さんに加え、京都に住む13〜16歳の3人が加勢してくれた。

 そして、8月15日の世界初オンラインアカデミー当日。会議アプリZoomでつなぎ、学習がスタートした。通常は9時間ほどの内容を5時間30分に凝縮。ディスカッションではZoomの機能を使ってグループごとに分かれるなどオンラインならではの工夫を加えた。プログラムの合間には延岡市と高千穂町で環境活動をしている10人から、事前に収録した子どもたちへのメッセージも流した。

 植樹は後日、本部が提供するサービスを利用して、メキシコに木を植えるための寄付をするという。参加した15人には後日、電子修了証がメールで送られることになっている。

 長時間のアカデミーだったが、子どもたちは退屈する様子もなく意欲的に発言。企画した未來さんは「すごく楽しかった。これからもやっていきたい」と手応えを感じていた。

 全体をコーディネートした千織さんは、参加した子どもたちがそれぞれの身の回りでアクションを起こしてくれることを期待し、「オンラインアカデミーだったら世界中どこにいてもつながれる。家族やこの活動を通じて知り合った仲間みんなで続けていきたい」と話した。(写真はいずれも提供)


その他の記事/過去の記事
page-top