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依然、4人の安否不明

本紙掲載日:2020-09-09
1面
懸命の捜索活動が続く椎葉村下福良の土砂崩れ現場(9日午前)

9日も懸命の捜索−椎葉村下福良

 台風10号の大雨による土砂崩れで建設会社相生(あいおい)組(相生秀樹社長)の家族ら4人が安否不明となっている椎葉村下福良の現場では、9日早朝から捜索活動が再開された。警察、消防、建設業者ら約260人態勢で土砂の撤去に当たるとともに、十根川の下流方向にまで範囲を広げて懸命の活動が繰り広げられている。

 現場では、二次災害に備えながら複数台の重機が崩れ落ちた土砂や樹木、建物の残骸などを丁寧に撤去。作業効率を上げるため、周囲にたまった泥水を川に流す作業も並行して行った。

 前日に比べて川の水はややきれいになったものの、まだ勢いは衰えていない。普段静かな谷間には、重機に加え、チェンソーで大きな樹木を切断する音が絶え間なく響いていた。

 日向地区建設業協会の黒木俊光副会長は「現場に来ると心が痛む。早く元気な姿で見つかってほしい」と話し、4人の安否を気遣いながら捜索活動の様子を見詰めていた。
(3面に関連記事)

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