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コロナリポート−「誰かと話したい」

本紙掲載日:2020-09-18
1面
今月から一般利用などを再開した延岡子育て支援センター「おやこの森」。12日には親子らが工作を楽しんだ

自粛中、鳴り続けた電話−おやこの森

◆改めて感じた役割

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、先月末まで一般の利用やイベントなどを一時自粛していた延岡市山月町の延岡子育て支援センター「おやこの森」。遊びにやって来る親子連れはいなくなった。「でも、中はずっと動いていました」と施設長の小澤のり子さん(52)。自粛中、4台の固定電話は鳴り続けていたという。それはなぜか。コロナ禍の状況を聞いた。

 おやこの森は感染拡大の状況に応じ、これまでに2度、一時的に一般の利用やイベントなどを自粛してきた。しかし、病気回復期で保育園や学校に登園登校できない子どもを預かる「病後児保育事業」、子育てを手助けしてほしい人と手助けしたい人をつなぐ「ファミリーサポートセンター事業」、困り感を持つ家庭に寄り添う「子育てサポーター家庭訪問事業」などは感染対策を取りながら、また、スタッフの不安にも配慮しながら切れ目なく取り組んできた。

 鳴り続けていた電話は、それら支援を必要とする、さまざまな人たちからのSOSだった。おやこの森を運営する社会福祉法人すこやか福祉会の木本宗雄理事長(76)は「コロナ禍で人と人の触れ合いが制限されるようになり、これまで抱えていた不安が、さらに強くなったのでは」と語る。

 虐待につながりかねない緊急を要するケースもあったが、対応したスタッフが特に感じたのは「オンラインでもなくメールでもなく、誰かと直接話したい」という相談者の思いだったという。「実際、相談というよりも世間話のような、たわいもない会話で終わる電話も多くありました。でも、それで良いのです。それが、ここの良さですから」と小澤さん。おやこの森の役割を改めて感じたという。

 また、必要とする家庭には、リサイクル用品として寄せられた服などを玄関先に置く形で届けるなど、できるだけ接触を避けながら支援を続けた。中でも、おもちゃのお届けは好評で、コロナ禍で自宅にこもりっきりの子どもたちにとても喜ばれたという。

◇相談し、助けてもらえる地域に

 「コロナ禍でも、ここに足を運べなくても、『おやこの森がある』と思っていてくれることが、皆さんのお守りになってくれたらうれしい」と話している。

 また、コロナ禍の影響で自宅で過ごす時間が増えたことから、多くの人が家の中の整理整頓に励み、その結果、不用になった服などがリサイクル用品として大量に届けられたという。「ありがたいことです」と小澤さんは感謝する。

 現在、おやこの森には同じ悩みや課題を抱えた者同士が助け合う当事者の会が八つある。多胎児の親の会、ひとり親の会、子どもの発達や不登校で悩んでいる親の会など。自粛中は活動を控えていたが、こちらも今月から徐々に再開されている。

 木本理事長は「当事者の会に求められているのは専門知識ではなく共感し合い、理解し合うこと。これからも当事者の会のような横のつながりを広め、コロナ禍のような不安な社会にあっても、誰かに相談し助けてもらえる、そんな地域をつくっていきたい」と語る。

 今月1日から2度目の自粛が解除され、おやこの森には再開を待っていた親子らが次々と訪れている。

 1歳の子どもを連れた延岡市の女性(35)は「いつもお弁当を持って週に2、3日は遊びに来ていました。自粛になり、家族以外の人とほとんど関わらない息苦しい生活を送っていましたが、久しぶりにここに来られて、子どもはもちろんですが、私自身の気持ちが晴れます。スタッフの皆さんや利用者の皆さんとの何気ない日常会話が本当にありがたいです」と話した。

 イベントも再開されており、12日には服のフリーマーケットや、工作を楽しむ「森のクレヨン広場色と形遊び」などが催され、多くの親子らでにぎわった。

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