全員協力でモザイク画

体育発表会で披露−北浦中

◆９ミリ角、５００×４６０升で描き出す

　延岡市北浦町の北浦中学校（川島正寛校長、５１人）は１３日、同校グラウンドで体育発表会を開き、全校生徒と教職員が協力して作り上げた巨大なモザイク画を披露した。今年のスローガンと全校生徒の顔が描き出されており、発表会に花を添えた。

　今年の体育祭は新型コロナウイルスの影響で規模を縮小し、団編成も行わない「体育発表会」に。文化発表会も中止にしたため、生徒会は文化的な発表も兼ねて、初めてのモザイク画制作を企画した。

　今月から制作に取り掛かり、５００の升目を印刷したＡ４紙４６０枚を、全員に分けて配布。１升は約９ミリ角。それぞれに黒、青、赤などの色指定があり、生徒たちはクレヨンを使って１升ずつ丁寧に塗った。

　最後に４６０枚を貼り合わせる作業は２、３年生の生徒会役員１０人が担当。役員は配置を確認しながら慎重に貼り合わせ、縦約４メートル、横約５メートルの巨大な作品を完成させた。

　全校生徒によるアンケートで決めた今年のスローガン「新たな舞台へ！我ら、悔いなし！」と、全校生徒の顔が浮かび上がった。図柄は、生徒会役員以外の生徒には「当日のお楽しみ」とされ、発表会当日に初めて披露された。

　生徒会長の前田赳虎さん（３年）は「最後の貼り合わせる作業は、少しのずれも許されない緻密な作業で大変だった」。副会長の甲斐心春さん（同）は「升を丁寧に塗るように呼び掛け、みんなが応えてくれた。当日はすごいという声が多く聞かれ、達成感を味わった」。発表会の実行委員長を務めた島津晃司郎さん（同）は「完成したモザイク画は想像以上で、感動した。みんなが驚いていて、本当にやって良かった。当日は、練習より一人一人が全力を出していて大成功だった」と話した。