宮崎、日南の旅楽しむ

行き先変えて修学旅行−東海小

◆平和学習、空港見学も

　延岡市の東海小学校（工藤寿充校長）６年生７３人は１、２日、修学旅行で宮崎市と日南市を訪れた。新型コロナウイルス感染防止のため、県などが修学旅行の県内実施を推進する中、同校も行き先を変更。宮崎市では宮崎特攻基地で平和学習、宮崎ブーゲンビリア空港で体験学習などを行った。

　同校は当初、同じ日程で鹿児島県の知覧特攻平和会館などを訪れる予定だったが、県や宮崎市のバス費用、宿泊費の補助を活用。サンメッセ日南、鵜戸神宮、青島神社、県総合博物館、ひなたサンマリンスタジアム、宮崎科学技術館、フェニックス自然動物園など盛りだくさんの内容に変更した。

　修学旅行を初めて受け入れた空港では、延岡市出身の大坪篤史常務取締役が「県内唯一の空の玄関のおもてなしと、空港の地域貢献を理解してほしい」と案内役を務め、児童は昨年完成した巨大ステンドグラスや屋上エアプレインパークなどを見学した。

　西野心優（みゆ）さん、夏田楓珠美（かすみ）さんは「ステンドグラスがきれいだった」。また、特攻基地が特に印象に残ったようで、「特攻隊員は宮崎が誇れる人たち。語り継いで、二度と戦争が起こらないように」（西野さん）、「隊員は勇敢な人たちだと思った。平和な世界を続けたい」（夏田さん）と話していた。

　篠原光教教頭は「コロナの影響で残念だったと思う修学旅行にはしたくないと、先生たちが一生懸命考えてくれた。どこも温かい歓迎を受け、県内の魅力を再発見できた」と話していた。