大規模災害団員・バイク隊員

本紙掲載日：2020-10-07

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門川町消防団に発足

◆機動力向上へ・特定の活動に従事

　門川町消防団（江川武光団長）は９月２６日、特定の活動のみに参加する機能別消防団員として、消防団ＯＢや管工事関係者らでつくる「大規模災害団員」（１７人）、バイクの免許保有者でつくる「消防バイク隊員」（２０人）を発足させた。南海トラフ巨大地震や台風、ゲリラ豪雨などによる大規模災害への備えが求められる中、消防団員として培った経験や知識を生かすことで有事の際の機動力向上などが期待される。

　町によると、どちらも団長の要請があった場合に出動し、団本部の指揮下で活動。災害団員は、住民の避難誘導や避難所の運営支援、重機を使った応急的な復旧作業などを担う。また、バイク隊員はオフロードバイク（２５０㏄）で地域の被害状況や情報収集、救援物資の輸送などに従事。隊員２０人のうち、８人は災害団員も兼務するという。

　この日は、町総合文化会館交流広場で発足式があり、関係者約４０人が出席。江川団長が災害団員代表の小松真一さん（４０）＝庵川西＝、バイク隊の園田通夫さん（４１）＝庵川東＝に辞令を交付した後、安田修町長が「それぞれの機動性を生かし、あらゆる場面での手助けをお願いしたい。地域住民の負託に応えられる団員として、ふるさと門川町を守ってほしい」と激励した。

　江川団長は「皆さんの中には、長年、消防団活動にご尽力いただいた方が多く、心強く感じている。災害が起こらず、活動の場がないことを願うばかりだが、もし発生した場合には即座に対応できるよう日頃の訓練に励んでほしい」と訓示。これに応え、バイク隊の有村省吾さん（５５）＝庵川西＝が「消防本来の目的をよく体得し、消防人として規則を順守し、良心に従って忠実に消防業務に専念することを厳粛に誓います」と力強く宣誓した。

　発足式の後は、バイク隊の試走展示もあり、巧みな運転技術で試走するバイク隊員の勇姿を関係者が見守った。