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Ｌ サイズ
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1枚 300円 |
ＬＬ サイズ
（12.7×17.8センチ） |
1枚 500円 |
Ａ４ サイズ
（21×29.8センチ） |
1枚 1,200円
（ラミネート加工は300円追加） |
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１０月３１、１１月１日、延岡総合文化センター小ホールで公演
◆宮崎を飛び出した兄、地元で生きる弟−コロナ禍の今、出合ってほしい作品
宮崎の山間部のある集落で暮らす家族を描く演劇「神舞の庭」（県立芸術劇場主催）が、１０月３１日と１１月１日に延岡総合文化センター小ホールである。作者は日本を代表する劇作家の長田育恵さん。２０１８年２月にメディキット県民文化センター（宮崎市）で初演して好評を博した舞台を、同劇場演劇ディレクター立山ひろみさんの新演出で再演する。作品の見どころや立山さんの作品に対する思いを紹介する。
【あらすじ】宮崎の山あいにある集落で、代々その地区の神楽を受け継いできた中崎家。祭りの前日、実家で暮らす次男・亮二夫妻のもとに、東京在住の長男・俊一が突然妻子を連れて帰ってくる。同日、老母登志子が倒れて昏睡状態になってしまい……。混乱の中、中崎家の人々が抱える悩みが次第に明らかになっていく。
−−「神舞の庭」見どころは。
物語の舞台は中崎家。長男・俊一役には大沢健さん、その妻・美映子役に東風万智子さん、とテレビや舞台などで幅広く活躍する２人を迎えます。
大沢さんは、１９８８年の映画「ぼくらの七日間戦争」で脚光を浴び、蜷川幸雄さんや野田秀樹さん、渡辺えりさん演出などの数々の舞台にも出演する実力派です。
東風さんは、今年２月に県立芸術劇場主催「新・かぼちゃといもがら物語」シリーズ第４回として上演した「幻視〜神の住む町」に出演し、子どもを亡くした痛みを抱えながら、前を向いていく女性・歌織を演じました。
他に、都城市出身で数々の舞台に出演する貴島豪さんはシリーズ初登場。宮崎市出身の日�盞鴫陲気鵑蓮�同シリーズ第１回「板子乗降臨」に出演しました。宮崎在住の成合朱美さん、原田千賀子さんは２０１８年の本作初演に続いての出演となります。
−−今回の「神舞の庭」は「新・かぼちゃといもがら物語」シリーズ初の再演ですね。
当初から、宮崎県民の皆さまをはじめ、宮崎で創ったものをより多くの方に見ていただけるよう、劇場の外に発信していきたい、という思いがありました。また、毎年本当に素晴らしい劇作家の方々に〃宮崎の宝〃といえる作品を生み出していただいているので、再演もぜひやりたいと考えてきました。今年５年目を迎えて、再演そして（宮崎市から延岡市、さらに東京へ）ツアー公演ができるということで、念願かなったなと思います。
シリーズとしてこれまで蓄積してきたものを、お届けできるのではないかなと思います。演出や出演者も変わるので、初演時にご覧になった方にも楽しんでいただけるのではないでしょうか。
作品の魅力はそのままに、新しい演出で生まれ変わった「神舞の庭」を楽しんでいただけるんじゃないかなと思います。演出や出演者が変わると、また随分違う作品になると思います。そこでも色あせない言葉の力とか、人々の営みみたいなことがお伝えできたらいいですね。
−−演出を手掛けることについてはどうですか。
再演の面白さとして、初演時には想定しなかった未来に私たちがいて、今（作品を）見たときに感覚が全然違うんだろうなっていうふうに思います。
新型コロナウイルスの影響によって、私たちを取り巻く環境、人の移動、どこで住むか、どういう仕事を選んでいくか、ということへの意識が変わってきていると思いますし、そういう時に、この作品に出合うというのはすごく面白いと思うんです。
この作品は、いろんな問題を内包しています。宮崎を飛び出して東京ですごく大きな仕事に携わる兄・俊一と、宮崎で自分がやるべきことを考えながら生きる弟・亮二という縮図が、今こういう時に触れるとより興味深く感じられます。
これからの都会と地域の人の流れなどを含めて、今の時代にこの作品をどういうふうに演出していくのかっていうのは面白いし、楽しみだなと思いますね。
初演から数年ですけど、どういうふうに今の方たちに伝えていけるか、それがまた逆に面白く映ればいいなと思っています。
−−読者の方々へメッセージをお願いします。
「神舞の庭」は、宮崎が持っている神楽という本当に素晴らしい伝統を素材にして、家族を描く物語です。初演時にはたくさんの方々が自分の人生と重なると言っていただき、ご好評いただいた作品で、また、皆さんにお届けできるのをすごくありがたいなと思っています。ぜひホールに足を運んでいただけたらと思います。
（メディキット県民文化センター広報誌「くれっしぇんど」より）
◇宮崎、延岡、東京で公演
開演時間は３１日、１１月１日とも午後２時から。チケットは一般３５００円、２５歳以下１５００円、ペア割６０００円。
また、延岡公演に先立ち、今月２３〜２５日にはメディキット県民文化センターで上演する。２３日は午後７時から。２４日と２５日は午後２時から。
延岡、宮崎公演とも問い合わせ先は県立芸術劇場（電話０９８５・２８・３２０８）。
１２月１１〜１３日には東京都豊島区の東京芸術劇場シアターウエストでも上演する。
【「新・かぼちゃといもがら物語」シリーズ】日本を代表する劇作家を招き、宮崎を舞台に〃今を生きる〃人々の営みから、日本の今を見詰めた新しい物語を紡ぐ宮崎発信の創造事業。シリーズ名は宮崎の女性と男性を表す方言「ひゅうがかぼちゃ」と「いもがらぼくと」に由来。