就職試験へ恒例の「モギメン」−高千穂高

ＬＣ会員、面接官役で協力

　来春卒業予定の高校生を対象にした就職活動が解禁されるのを前に、高千穂町の高千穂高校（西依功校長、２８８人）は６日、地元の高千穂ライオンズクラブ（ＬＣ、甲斐義章会長）の会員を招き、模擬面接「モギメン」を実施した。

　モギメンは、就職試験に向けた面接練習の総仕上げとして毎年行っている。今年は新型コロナウイルスの影響で、就職活動の解禁が１カ月遅れたため、この時期の実施となった。

　この日は、面接官役として高千穂ＬＣの会員６人が訪問。民間企業などへの就職を希望している３年生２４人が６班に分かれて面接を受けた。

　面接会場を想定した教室では、飛沫（ひまつ）防止のアクリル板設置やマスク着用などコロナ対策を徹底。ぴりっとした緊張感が漂う中、生徒が１人ずつ会員と向かい合って座り、志望動機や高校時代に最も力を入れたこと、自分の長所など質問に対して丁寧に答えた。

　一通り面接が終わると、会員は「ハキハキしていて良かったが、答える内容が簡潔過ぎるのでもっと具体的に」「（受け答えは）しっかりしているのでもっと自信を持って、自分の気持ちを素直に出して」などとアドバイスしていた。

　県内での就職を希望している経営情報科の大江亜莉紗さん（１８）は「緊張すると早口になるので、そうならないように意識した。的確な指摘で学びのある練習になった。就職試験が中間テストと重なる時期にあるので、両立させてどちらもいい結果がでるように頑張りたい」と話した。