賞の人（２）−黒木功さん（７９）延岡市富美山町
本紙掲載日：2020-10-13
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◆河川敷グラウンドを整備−地域の福祉活動にも積極的
「周囲を散歩する人からは『ヘビが怖いから助かる』という声も掛けてもらいます」と笑顔を見せる。
祝子川沿いの河川敷堤防にある広いグラウンドで草刈りを中心とした整備を続けている。子どもたちにとっては遊び場であり、地域の人たちにとっては憩いの場であるグラウンドは、しっかりと草刈りをしても、秋口ごろまでは３週間もすれば元通りに草が伸びる。年間を通じた手入れは欠かせない。
草が伸びたままで不法投棄を招くこともあったが「刈り続けることで、それもなくなりました」。
富美山地区社会福祉協議会の理事として地域福祉活動に日々汗を流し、さんさんクラブ富美山地区でも代表を務める。「仕事が現役世代の人たちが忙しいことは、自身を振り返れば十分理解できる。そういった人たちの分まで地域のサポートができれば」という思いが原点にある。
「やはり地域の皆さんが協力してくれるからできること」と地域の仲間への感謝を口にする。だが、一番の協力者は連れ添って半世紀以上となる妻久美子さん（７６）。「何をするにしても、気持ちよく送り出してくれる。それがなければ何もできません」と目を細めた。
（推薦者＝塚原敏彦・富美山北団地区長、佐伯卓信・富美山地区社会福祉協議会会長、西村洋文・延岡市民児協会長）