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神社エールプロジェクト

本紙掲載日:2020-10-14
3面
2022年に創建500年を迎える大武神社
大武神社を訪れ収穫を報告する松本さん(手前)と河野さん
収穫したばかりの新生姜を手に笑顔の松本さん
腐食など老朽化が見られる

創建500年迎える大武神社

◆無農薬ショウガを栽培−販売益金で修繕、補強

 生姜(ショウガ)で神社を応援しよう―。延岡市大武町でユニークな試みが進められている。その名も「神社yell(ジンジャーエール)プロジェクト」。2022年に創建500年を迎える大武神社の修繕や補強を見据えた計画で、新たな地場産品として生姜を無農薬栽培し、その収益金を費用に充てるという。

◇発起人は松本・河野さん

 発起人は、同町の障害者支援施設で働きながら大武川を中心に環境保護活動に取り組む「0024オオダケリバープロジェクト」の松本憲征さん(31)と河野裕太さん(32)。2人は川に生育するヨシの利活用や休耕地の再利用、栽培を通じたコミュニティーづくりなどを行う傍らで、大きな節目の時を控えた大武神社に注目。境内の老朽化が進む中、改修・修繕用の積み立てが2年後には間に合わないという住民の悩みを知り、「ジンジャーで神社にエールを」と思い立った。

◇今月、初収穫に手応え

 「最初は単なるダジャレの思いつきだった」と笑う松本さんと河野さんだが、スタートしたばかりのエールプロジェクトにはすでに確かな手応えを感じている。

 昨年5月に発足したリバープロジェクトでの地道な活動もあって地域の理解は深く、畑のための土地は住民からスムーズに借りることができた。栽培には雨水を利用しているが、必要な時には畑の隣家の厚意を受けて水道を使わせてもらうこともある。

 今年5月に種生姜を植えて試験的に育て始めた第1弾は今月7日に実りを迎え、約6キロを無事収穫することができた。様子を見守っていた近隣住民も地中から姿を現した新生姜を目にして「すごくいい香り。立派に育ったね」「何かできることがあったら言って」とにっこり。今回は延岡市内で小料理屋を営む松本さんの知人にすべて買い取ってもらえることも決まり、順調な滑り出しとなった。

◇海上の安全を祈願−港町・大武町

 北川、祝子川、五ケ瀬川が集まる河口近くの三角州に広がり、江戸時代以降に港町として栄えた大武町。昭和初期にかけて関西方面との交易が盛んに行われ、町内を流れる祝子川の支流・大武川には、荷を満載した商船や輸送連絡を担う伝馬船が忙しく行き交っていた。当時は浅瀬が子供たちの遊び場となり、シジミを採ることもできたにぎやかな河川だったという。

 港町時代、菅原道真公を祭る同町の大武神社は、海上の安全や繁栄に御利益があるとして、特に海運に携わる内外多くの人に親しまれた。今でも境内には船主奉納とみられるこま犬や水夫の名が刻まれた石柱が並び、往時をしのばせている。

◇本殿の壁などに傷み

 1918年に祗園社と合祀(ごうし)して現社号になった大武神社は、1945年の暴風雨で本殿倒壊などの被害を受けた。翌年には本殿新築と祝詞殿・拝殿の修繕が行われているが、半世紀以上経過した現在、塗装がはげている本殿の壁や拝殿の扉、腐食している各土台、雨漏りが発生している倉庫の屋根など境内に見受けられる劣化は少なくない。

◇神社は守るべき遺産

 「(同神社は)『港町・大武』の大切な証の一つ。守るべき遺産として継承、発展させるための力になりたい」と話す松本さんと河野さん。最大のゴールは2年後の神社創建500年に見据えているが、エールプロジェクトはその後も継続する予定だ。生姜栽培を安定軌道に乗せてブランド化し、修繕した大武神社と共にシンボルとして町の活性化に生かしていくという。

 現在は、生姜の種苗代などを目的としたクラウドファンディングに向けて動き出しており、今月25日には市が主催する「クラウドファンディングプランコンテスト」への参加も計画中。手数料補助の特典を受けることができる優秀者選出を目指す。

 生姜を使った関連商品の開発・販売も考案しているという2人は「まずは老若男女に味わってもらえることを第一に考えてシロップを。もちろんいずれは〃ジンジャーエール〃も作っていきたいですね」と話している。

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