今年度初めての就職説明会

コロナ対策万全に個別面談−延岡

　延岡地域雇用促進協議会主催の「のべおか就職説明会」は１５日、延岡総合文化センターであった。個別面談方式による説明会は今年度初めて。会場には一般求職者や来春卒業見込みの学生ら約６０人が訪れ、企業ブースで担当者から熱心に話を聞いた。

　この日は、来場者全員のマスク着用、会場入り口での検温と手指消毒、企業ブースでのパーテーション設置など新型コロナウイルス感染防止対策を徹底して行われた。

　会場には、製造や建設、医療、サービスなど延岡市内を中心とした県北の企業４３社がブースを構えた。来場者は受け付けを済ませると、興味のあるブースで担当者から企業の概要や特色、仕事内容、やりがいなどについて説明を受けた。

　再就職先を求めて訪れた２０代男性は「就職活動を始めたばかり。コロナの影響で企業から直接話を聞ける場が少ないので、この機会を逃したくなかった。自分に合った地元企業を見つけたい」と意欲的に企業を回っていた。

　参加した製造業の担当者は「コロナで求職者の動向が把握できず心配していたが、若い方も多く予想以上だった。この機会に興味を持ってもらい、人材確保につなげたい」と話した。

　宮崎労働局によると、８月の県内有効求人倍率（季節調整値）は１・１４倍で、前月から０・０４ポイント上昇。ハローワーク別（原数値）は、延岡が０・０４ポイント減少の１・０４倍で、日向は０・９８倍と０・０３ポイント上がった。

　ハローワーク延岡によると、管内の有効求人倍率は、５月に０・９８倍と１倍を切るなど４〜６月は新型コロナの影響で、飲食業や卸売・小売業、製造業などの求人数が減少したという。担当者は「７月以降の有効求人倍率は増加傾向にあるが、求職者数が増えていない。コロナで就職活動を自粛しているのでは」と話している。