新たに２事業を採択

日向商工会議所のコロナ支援

◆スタンプ会商品券と月極弁当配達

　日向商工会議所（三輪純司会頭）は新型コロナウイルス経済対策支援事業に新たに２事業を採択。同商議所内でこのほど、記者会見し発表した。商議所独自に設けた補助制度による支援は県内では唯一という。

　同商議所は、コロナ禍による影響を受け業況が悪化した市内中小企業の振興を目的に、事業者団体などが行う民間ならではの共同販促事業などを支援している。２事業の採択はタクシーデリバリー事業に次いで２、３件目となった。

　採択した事業は、日向ひまわりスタンプ会（田村智章会長、加盟３９店）の「日向ひまわりスタンプ会プレミアム商品券」と、テイクアウトからのテイクオフの会（松木紳一郎会長）の「月極（つきぎめ）お弁当配達プロジェクト〜日向市飲食店応援と福利厚生〜」。

　日向ひまわりスタンプ会プレミアム商品券は、同会加盟店の売り上げアップにつなげるため、スタンプを集めていない消費者にもスタンプ事業を認知してもらうことが目的。

　加盟店で利用できる同会発行のプレミアム商品券（１セット５０００円、商品券６０００円分）を２００セット、総額１２０万円分を販売。販売開始は１２月１２日午後１時から、商議所裏のＪＲ日向市駅鉄道高架下。販売数に限りがあるため、高校生以下の購入はできない。商品券利用者にも必ずスタンプが発行される。

　月極お弁当配達プロジェクトは、コロナ禍により営業継続が厳しくなっている飲食店の売り上げアップ、年末に向けて宴会予約やおせち料理のＰＲを図り利用者の来店を促す。期間は１１、１２月の２カ月間を想定している。

　参加予定飲食店１９店舗が日替わりで、弁当を土、日、祝日を除く毎日、市内の５人以上契約の企業に対し配達する。料金は月額前払いで、１１月の場合、月額９５００円（１食５００円×１９日、税込み。支払日は１１月２日）。福利厚生としての活用（月額料金の一定額を事業所が負担するなど）も提案する。

　会見で三輪会頭は、「経済団体なので、もっと元気を出してもらおうとこの事業を始めた。事業をしっかり生かし、日向市の経済に活を入れ、みんなで一緒に、共に歩いていきたい。効果を検証し、追加の採択なども検討したい」と述べた。

　田村会長は「総額１２０万円だが、買っていただくからには必ず加盟店を利用していただき、加盟店の活性化につなげていきたい」、松木会長は「企業努力として、弁当に添え宴会の宣伝やおせちの広告も併せて届けたい。看板料理などを食べていただき、店に来ていただきたい」と決意を新たにした。