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暗闇の迅速行動を確認

本紙掲載日:2020-11-11
1面
延岡市北浦町阿蘇地区の夜間避難訓練で、避難のアドバイスを聞く参加者

阿蘇地区自主防災組織夜間避難訓練−延岡市北浦町

 延岡市の北浦町阿蘇地区自主防災組織は5日、夜間に大津波警報が発令された場合を想定した訓練を行い、暗い中での迅速な避難行動について確認した。

 海岸部に面する同地区は、同市津波ハザードマップで集落全体が浸水域になっている。地震や津波は昼夜を問わず発生する可能性と、大規模な停電を想定して新月の日の同日夕を訓練日時に選んだ。

 訓練では、高台の阿蘇災害用備蓄庫に備えている備蓄品の入れ替え作業も実施。警報解除までの間、備蓄庫周辺に待機している参加者に日本赤十字社延岡市地区奉仕団北浦分団(三宅良子分団長)が非常食を提供した。

 同市が配布した「わが家の防災ハンドブック」の説明もあり、同市防災推進員の濱方康広防災士が避難の心得をアドバイス。「津波が来たら、まず身の安全を守り、周りの安全を確認してから防災備蓄庫まで来てほしい」と呼び掛けた。

 河野正幸区長は「訓練の結果を検証し、備蓄庫周辺の安全防護柵や道路の横断歩道の設置など、除々に環境を改善していければ」と課題を挙げた。

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