社会教育の振興に貢献

功労者表彰−中村さんと２公民館

　延岡市社会教育功労表彰の表彰式はこのほど、カルチャープラザのべおかハーモニーホールで開かれた。社会教育功労者部門で受賞した市地域婦人連絡協議会北浦地区長の中村治代さん（６７）、優良自治公民館部門で選ばれた惣領公民館（甲斐義男館長）と鶴ケ丘公民館（秋丸進館長）が、澤野幸司教育長から表彰状を受けた。

　同表彰は、社会教育関係団体や自治公民館などで生涯学習の視点に立って、市の社会教育の振興に貢献している個人・団体の活動や取り組みをたたえようと、市教育委員会が１９８０年度からスタート。今年度の受賞者は、同表彰選考委員会と１０月の定例教育委員会の審議を経て決まった。

　中村さんは、２０１３年度に市地域婦人連絡協議会北浦支部の副支部長、翌年度から現在まで同協議会北浦地区長として尽力。小学校での地場産業体験や環境学習の指導など青少年の健全育成に取り組むほか、地域行事のボランティア活動や、北浦町女性学級長として視察研修の企画・運営に携わるなど、成人教育の充実にも努めている。

　惣領公民館は、地域住民と子どもたちがリサイクル活動や夏休みラジオ体操、防災訓練などに取り組み、毎月、公民館だよりを発行。また、盆踊りでは、子どもたちが太鼓のたたき手となって世代間で交流をしたり、地域の高齢者が子どもたちの餅つきの指導を行うなど、地域のふれあい交流活動に取り組むなどしている。

　鶴ケ丘公民館は、地元の三つの地区が一体となって、子ども寺子屋教室や盆踊り、運動会の開催などに取り組み、自治公民館を拠点とした地域づくりを展開している。また、地域の子どもの学習支援や、灯籠・門松づくりなどの体験活動を行い、子どもの健全育成と地域住民同士のつながりづくりを積極的に進めている。

　表彰式では、澤野教育長が「今後も豊富な経験と知識に基づき、市の魅力あふれるまちづくりのため、それぞれの立場から力添えをお願いしたい」、読谷山洋司市長が「今後ますますの活躍を念願している。くれぐれも健康に留意し、より一層の力を賜りたい」と激励。

　受賞者・団体を代表して、中村さんが「活動を通して仲間と出会えたこと、経験を積んで勉強できたことは私の大きな財産。これからも受賞を励みとし、仲間と一緒に頑張っていきたい」と喜びを語った。