東郷診療所−道の駅とうごう・敷地内に新築の意向

十屋日向市長、議会で答弁

　日向市の十屋幸平市長は１０日、市立東郷診療所（仮称）の整備場所について、東郷地域中心部の「道の駅とうごう」内の「東郷町農産加工施設」が候補地となっていることを明らかにした。市議会１２月定例会一般質問で畝原幸裕議員（市政会）の質問に答えた。

　十屋市長は「市立東郷診療所（仮称）整備検討委員会で基本構想案の検討をいただいている。その中で整備場所については、住民の利便性や通院しやすさを考慮し、東郷町農産加工施設の場所に新築する方向で意見がまとまっていると伺っている」と理由を述べた。

　その上で「私としましては、その結果を尊重し、できるだけ早く整備を進め、地域住民の不安解消につなげたい」と答弁した。

　また、救急医療体制や通院手段については、「東郷分遣所の救急車配備に取り組むため、今議会に関連条例の改正案を提案させていただいており、通院手段についても課題解決の検討を始めている」と述べ、理解を求めた。

　現在の市立東郷病院は、医師不足などから昨年８月から入院患者の受け入れを休止中。市は在り方検討委の報告書を踏まえ、来年４月から入院施設のない無床診療所に運営形態を移行するとともに、老朽化した現施設について早期整備する方針を６月に示した。これに伴い８月には有識者や地元区長代表、公募の地域住民、地元関係団体代表で構成する「市立東郷診療所（仮称）整備検討委員会」を立ち上げ、来年４月からの病院再編を目指し、必要な施設・整備の基本構想を本年度中に策定することにしている。

　市では同基本構想案に関する市民説明会を２２日に東郷公民館（さくら館）、翌２３日には市中央公民館で開く計画。時間はいずれも午後７時から約１時間３０分。