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死亡事故多発警報を発令

本紙掲載日:2020-12-15
3面

 河野知事(県交通安全対策推進本部長)は15日、県内で高齢者の交通死亡事故が続いていることから、交通死亡事故多発(高齢者死亡事故)警報を発令した。県警は、夕暮れ時の目立つ服装や、横断歩道を利用するよう呼び掛けている。期間は21日までの7日間。

 県生活・協働・男女参画課消費・安全担当によると、警報は、概ね30日間に高齢者交通死亡事故が5件以上発生が基準。県内では11月27日から12月14日までの18日間、小林市、高鍋町、宮崎市、三股町で78〜93歳までの男女6人が亡くなる交通事故5件が発生した。

 うち1件は普通乗用車と、高齢女性が運転する軽乗用車が正面衝突。軽乗用車の運転者と助手席の高齢女性2人が死亡。ほかの4件は歩行中や、自転車の高齢者が、乗用車と衝突した。

 期間中、県や市町村、警察が連携。地域や職域、学校などでの広報啓発活動を強化し、幹線道路などでの交通指導取り締まりを実施する。

 県警本部交通部の甲斐義勝統括官は「歩行者の事故は道路を横断し、左側からの車と衝突する事例が目立つ。渡り初めだけでなく、道路の真ん中で、左から来る車の確認もしてほしい。また、夕暮れ時には、目立つ服装や反射材などを活用し、運転者から見える対策を」と呼び掛けている。

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