徐福さんにあやかって

健康長寿ウオーク−冬の今山路を楽しむ

　古代中国の方士（博学の占術師）・徐福の渡来伝説を伝承している延岡徐福伝説伝承会（亀山勉会長）の「徐福さん健康長寿ウオークラリー〜徐福伝説を訪ねて〜」は１１月２９日、延岡市山下町の今山周辺コースであった。市内外から約１４０人が参加、冬の今山路を楽しんだ。主催は同実行委員会（森山慎作実行委員長）。

　好天に恵まれたこの日、スタート地点の今山八幡宮高千穂通側鳥居前広場には早朝から多くの家族連れなどが集合。安全祈願神事の後、開会式が行われ、亀山会長と森山実行委員長は「けがのないように、徐福に思いをはせながら歩いてもらえれば」と呼び掛けた。

　参加者は準備運動の後、複数のグループに分かれ、マスコットキャラクターのジョフ君らに見送られながら順次出発した。コースは今山八幡宮や今山大師寺、今山ニュータウンなどを経由する約４キロ。道中、９カ所のチェックポイントが設けられ、各ポイントに用意されたクイズやジャンケンなどのイベントを楽しみながらウオーキングする姿が見られた。

　ゴールイベントでは福引きや振る舞いもあり、参加者は冬の恒例行事を最後まで満喫。２年ぶりに参加したという昭和町の坂元三澄さん（６７）は「とても気持ちのいい天気で良かった。徐福さんにあやかって健康になれる気がする」と話した。

　徐福は紀元前２２０年ごろ、秦（しん）の始皇帝の命を受けて不老不死の仙薬を探し求め、日本に渡来したといわれる。訪問場所とされる伝承地は全国各地にあり、徐福が探していた山と同名の「蓬山」と呼ばれた延岡の今山もその一つと伝えられている。イベントを主催した延岡徐福伝説伝承会は、伝説を語り継ぐ活動を続けている。