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鬼八の力石に大しめ縄

本紙掲載日:2020-12-28
3面
高千穂町観光協会職員らによって新しい大しめ縄が取り付けられる高千穂峡の「鬼八の力石」(28日)

高千穂峡観光協会職員が作業

 国の名勝・天然記念物指定を受けている高千穂町の高千穂峡で28日、遊歩道沿いにある重さ約200トンの巨石「鬼八の力石」に新しい大しめ縄が飾りつけられた。

 町観光協会(飯干淳志会長)が来る年の安全を願って行う毎年末の恒例行事。細い竹の芯に稲わらを巻き付けた大しめ縄は長さ5・5メートル、重さ約35キロある。同観光協会職員提供の稲わらを用いて、同協会職員7人が5日間かけて制作した。

 この日は、同協会職員7人が、傾きに注意しながら大しめ縄を針金で固定。赤と緑の御幣を飾って作業を終えた。

 言い伝えでは、神武天皇の兄・三毛入野命(みけいりのみこと)が高千穂地方で悪行をしていた鬼荒神「鬼八」を退治。「鬼八の力石」は退治の時、鬼八が三毛入野命に投げて力自慢をしたといわれている。

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