ＧＤＰ最優秀賞に甲斐南沙さん

本紙掲載日：2020-12-28

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最優秀賞を受けた甲斐南沙さん

五ケ瀬デザインプロジェクト

◆中学３年生が町に提言－五ケ瀬

　町立五ケ瀬中学校３年生がこれまでの体験を基に、町づくりや町の将来像などを町に提言する「五ケ瀬デザインプロジェクト（ＧＤＰ）」の表彰式が２２日、同校であった。最優秀賞を受賞した甲斐南沙さん（１４）をはじめ入賞者５人に、原田俊平町長らが表彰状を手渡した。

　同町では「五ケ瀬教育ビジョン」の一環として、小学１年から中学３年まで、つながりのある「豊かな体験活動」を実施している。また、２０１５年度からは同中３年生が、９年間の集大成として、役場職員らの協力を得ながら１年がかりで提言をまとめ、発表している。

　今年度の３年生２６人は１０月の参観日に３班に分かれて、１人ずつ１０分程度でそれぞれ提言を発表。その後、原田町長らが資料を見て審査し、入賞者を決めた。

　最優秀賞に選ばれた甲斐さんは「快適に暮らせる五ケ瀬に！！」をテーマに、町民が環境問題対策を実践すれば今より快適に過ごせるようになるとして三つの取り組みを提案した。

　このうち「軽トラマルシェ」は、軽トラックに町内の農産物を載せて、町内各家庭を回るというもの。地産地消により農産物の輸送や保管に使われるエネルギー（温室効果ガス）を減らし、地域でお金を使うことで町内にお金が回る。家を訪れることで高齢者との交流が増えるなど「一石三鳥」と紹介した。

　表彰式で甲斐さんは「１年間ずっとプロジェクトをしていたので自分のアイデアが最優秀賞になってうれしい。貴重な経験になったのでこの経験を高校、社会人でも生かしたい」と笑顔で話した。

　原田町長は「五ケ瀬町の将来に提言してくれて感謝したい。皆さんの五ケ瀬町に貢献したいという思いがうれしい」とあいさつした。

　甲斐南沙さん以外の入賞者は次の通り（敬称略）。

▽優秀賞＝甲斐陽向、岩佐芽衣▽夢わくわく賞＝甲斐遥大、戸髙藍実