新型コロナ−６日と７日に４人

延岡市、高千穂町各１人

　県は新型コロナウイルスの新規感染者が６日、７日に県内で２人ずつの計４人（県１８７６〜１８７９例目）確認されたと発表した。このうち６日発表の１８７７例目は延岡市の４０代女性、７日の１８７９例目は高千穂町の５０代男性だった。

　１８７７例目の延岡市の４０代女性は５日に発熱などの症状があったため、医療機関を受診して陽性と判明。すでに感染が確認さている１８６９例目の市内女性と接触歴があることが分かった。濃厚接触者の家族と知人計３人は全員、検査で陰性が確認されたという。

　１８７９例目の高千穂町の５０代男性も医療機関で保険適用検査を受けて陽性と判明したが、濃厚接触者や行動歴などについては保健所で調査している。

　残る新規感染者２人はいずれも高鍋町在住で、クラスター（感染者集団）が発生した町内の教育・保育施設に関連。このうち、６日に発表された１０歳未満の男児は同施設の園児だった。

　また、７日の３０代女性は、感染が確認されている別の園児の家族と接触歴が判明。これで、同施設に関連した感染者は２１人となった。

　教育・保育施設でのクラスターは延岡市内でも発生したが、職員や園児など１５０人以上の規模の中で感染者はわずか１１人に抑えられた。その要因について県感染症対策室は、「同施設が発生を公表されたこともあり、クラスターを早期に囲い込むことができたおかげではないか」としている。


◆宮崎市は２日連続で新規感染者なし

　県とは別に感染者を集計している宮崎市保健所では、６、７日と２日連続で管内から新規感染者が確認されなかった。新規感染者ゼロは２カ月ぶりとなる。

　一方、累計の感染者数は９８６人と、県内市町村では宮崎市が最多。河野知事は「全国的な傾向と同様に、本県も人口が多い宮崎市から感染者が染み出る形となっており、ここをどう抑えるかが重要だ」と話している。


◆入院５２人、うち重症者３人−６日時点

　６日時点の県内の入院中の感染者は４日から１０人減って５２人、重症者も１人減の３人となった。

　県北は、延岡西臼杵圏域の指定医療機関に４人、協力医療機関に３人の計７人が入院している。

　県内の宿泊・施設療養中は１１人減の３５人、自宅療養も８人減って２６人。入院・療養先の調整待ちは６人減って３人となった。累計の感染者１８８３人（県外発表分４人と県外移管の７人を含む）のうち、退院・療養済みは１７６０人で３９人増えた。


◆感染者、４日連続１桁−県県民挙げての対策が奏功

　県内の新規感染者数が７日までに４日連続で１桁台に抑えられるなど、直近の状況について県感染症対策室は、「県独自の緊急事態宣言下で、県民の皆さまが外出自粛、飲食店が営業時間短縮の要請に応じていただき、人と人との接触、感染の機会を減らしたことが有効だった」と対策への協力に感謝した。

　一方、宣言が解除された８日からの行動について、「県民を挙げてのコロナとの闘いが無駄にならないよう、高い警戒レベルを維持するため、マスクを外さないなどの努力を一人一人にお願いしたい」と呼び掛けた。

　これまでに県内で明らかになっている事例で多く見られるのは、マスクを外した会食の場での感染だという。このため同対策室は「会食は４人以下で２時間以内を要請しているが、併せて会話の際はマスクをしてもらうよう、ぜひお願いしたい」と訴えている。


◆８５日ぶりにゼロか−８日、報告者なし

　県は８日午前１１時現在、県内で新型コロナウイルスの新規感染者は報告されていないと発表した。宮崎市発表分を含む前日の検査結果の速報値で、確定値は午後に公表される。感染者がゼロとなれば、昨年１１月１４日以来、８５日ぶり。