新型コロナ、県内８人

高千穂１人、高鍋町５人−８日

　県と宮崎市は９日、新型コロナウイルスの感染者が県北の１人を含め、県内で新たに８人（県１８８０〜１８８７例目）確認されたと発表した。６、７日の新規感染者は各２人、８日は８５日ぶりに０人となるなど収束に向かうかに見えたが、再び増加に転じた。

　市町村別の新規感染者は高鍋町が５人と大半を占め、高千穂町、宮崎市、えびの市が各１人。高千穂町の感染者は１８８３例目の５０代女性で、７日に報告された１８７９例目の５０代男性の家族だったため、行政検査を受けて陽性と判明した。

　高鍋町の５人のうち、１０歳未満の男女２人は、クラスターが発生した町内の教育・保育施設に通う園児で、２０代と３０代の女性３人は接触歴などを調査中。同施設に関連した感染者は２３人となった。

　宮崎市の３０代女性は行政検査で感染が確認されたが、行動歴などは１０日報告される。えびの市の５０代男性は別の感染者との接触歴により鹿児島県から検査依頼があり、陽性と分かった。

　県感染症対策室は７、８日の新規感染者数について、民間検査が減る土日曜の結果が反映されるため少なかったとの見解を説明。「感染の火種は残っており、第３波が終わったとは言えない」として、徹底した対策を続けるよう訴えている。

　県内で入院中の感染者は８日時点で、前日から６人減って４７人、重症者は変わらず３人。県北は、延岡西臼杵圏域の指定医療機関、協力医療機関とも１人ずつ減り、各３人の計６人が入院している。


◆入院４７人、うち重症者３人−８日時点

　県内で宿泊・施設療養中の感染者は８日時点で１人減の３５人、自宅療養も１人減って２５人。入院は４７人でうち重症者は３人。入院・療養先の調整待ちは７人増えて８人。

　累計の感染者は１８９１人（県外発表分４人と県外移管の７人を含む）退院・療養済みは９人増えて１７６９人となった。


◆１０日、１０人以上

　県は１０日、新たに確認された県内の新型コロナウイルス感染者が１０人以上になるとの見通しを発表した。宮崎市発表分を含む前日の検査結果の速報値で、確定値は午後に公表される。新規感染者は前日まで５日連続で１０人未満だったが、再び２桁となった。