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山陰百姓一揆−紙芝居をDVDに

本紙掲載日:2021-02-15
2面

小中学生、声優に挑戦−日向市東郷町

◆収録前にプロから発声法学ぶ

 日向市東郷町の児童・生徒が、約330年前に発生した地元に伝わる「山陰(やまげ)百姓一揆」を題材にした紙芝居のDVD化に取り組んでいる。声優として出演することになっており、8日は東郷学園(石川雅朗校長、児童・生徒144人)に宮崎市出身の声優池田知聡さん(44)を迎え、9年生18人と、坪谷小学校(吉田義校長、12人)の5、6年生3人が初めて指導を受けた。

 まちおこしイベントや薬草栽培、商品化などを手掛ける、地域住民によるコミュニティー組織「東郷まちづくり協議会」(鈴野淺夫会長)が、コロナ禍で例年通りの学校生活が送れていない卒業前の9年生らの思い出づくりになればと、学校とタイアップして計画した。

 山陰百姓一揆は江戸時代の1690(元禄3)年に起こった出来事で、3年連続の凶作の中、延岡藩臼杵郡代の厳しい年貢の取り立てに対し、山陰村(当時)のほぼ全員に当たる農民1500人が高鍋藩領に逃げ出した事件。

 紙芝居は1982(昭和57)年、美々津中の2年生が「ふるさと」をテーマに、関係者の聞き取りや資料を基に作成し、文化祭で発表したものが原型。後年、紙芝居の存在を知った同町福瀬の主婦が、ふるさとを救った人たちの存在を後世に伝えていきたいという思いから、当時の担当教諭の了承を得て紙芝居用の挿絵を描き直し、文章の一部に加筆や修正を加えて台本化し、一昨年に完成させた。

 同協議会が紙芝居を広く活用する方法を検討した結果、ケーブルメディアワイワイ日向局の協力でDVD化が決定。池田さんが同局「FMひゅうが」のラジオパーソナリティーを務めていることが縁でプロの声優からの指導が実現した。

 池田さんは声優について、「以前から見たり読んだりしていた作品に声で出演でき、夢のような仕事。楽しくやっています」とエピソードを交えて紹介。子どもたちは喉を痛めない腹式発声法や声の出し方などの指導を受けた後、台本の読み合わせにも挑戦した。

 池田さんは「声を前に飛ばすイメージで」「ナレーションはもっとゆっくりでいい」「役人は憎たらしくオーバーに」「自分たちの祖先の苦労、頑張って生きようとした姿をイメージして演じてください」などとアドバイスを送っていた。

 最後に「一人ひとりの声が東郷の歴史にずっと残ります。受験勉強もあって大変ですが、すてきな作品を一緒に作っていきましょう」とエールを送った。

 池田さんによるレッスン指導は15日も行われ、県立高校一般入試後の3月上旬に「FMひゅうが」スタジオで録音作業を行う。同協議会では完成したDVDを市内の小・中学校に配布することにしている。

 9年生の坂本明斗さん(15)は「やったことのない発声法や発音は難しかったけど、練習して、いい作品ができるようにみんなで頑張りたい」。坪谷小6年の那須陵太郎さん(12)は「緊張したけど、本番では場面を想像しながらしっかりと取り組みたい」とそれぞれ意欲を見せた。

 東郷学園の地域コーディネーターも務める東郷まちづくり協議会の鈴野会長(70)=同市東郷町鶴野内=は「制作を通じて、子供たちには330年前に私たちの祖先が大きな犠牲を払って山陰の村を守り抜いた歴史を学んでもらいながら、誇りにしてもらいたい」と話した。

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