世界リレー選手権日本代表選考会

３月２８日、宮崎で開催

◆合宿など実施、高く評価

　今年５月１２日にポーランドで予定されているシレジア２０２１世界リレー選手権（国際陸上競技連盟主催）に向けた日本代表の選考会が３月２８日、宮崎市の県総合運動公園ひなた陸上競技場で開かれることが決まった。主催する宮崎陸上技協会（串間敦郎理事長）が発表した。

　宮崎陸協によると、選考会の開催地に選ばれるきっかけとなったのは、２０１７年３月に受け入れた陸上日本代表の強化合宿。県と宮崎市の手厚い支援体制や空港からのアクセス、宿泊の環境、食事などが高く評価され、日本陸連から筆頭候補として開催を打診されたという。

　選考会に向けて県は、１００メートル種目でスペースの余裕を確保するため、スタート地点を５０メートル後ろにずらすよう、ひなた陸上競技場を改修。当日は入場無料で、有名選手らの走りを間近で観戦できるまたとない機会となるため、同協会は「ぜひ、たくさんの県民の方に足を運んでほしい」と呼び掛けている。

　また、レースの模様はＭＲＴ宮崎放送がテレビ中継するほか、インターネット中継も配信。一方、新型コロナウイルスの感染状況で世界リレーが中止や延期になった場合、選考会も中止になる可能性があるという。

　同選手権はリレー種目に特化した大会で、男女別の４００メートル、８００メートル、１６００メートル、男女混合の１６００メートルのほか、１００メートルの直線コースを男女が交互に走るシャトルハードルリレーなど９種目が行われる。

　日本代表の選考会には、参加標準記録を満たした選手の中から、上位記録の男女計約１５０人が出場する見込み。男子は１００、２００、３００、４００メートルの４種目、女子は１００、２００、４００メートルの３種目で個人タイムを競う。