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なくそうコロナ差別、偏見−各学校でとり組み

本紙掲載日:2021-02-19
3面
映像資料を見終わると、生徒は感じた事を文章でつづった(岡富中)
差別や偏見をなくそうという「シトラスリボン」を作った学級では、通学カバンや筆箱に結び付けられている=同校提供=

生徒に問題提起−岡富中

◆看護管理学会の声明文を採用し授業

 新型コロナウイルスの流行が続く中、県内でも感染者やその家族、医療従事者らへの差別や偏見、感染者を探し出して、加害者扱いする誹謗(ひぼう)中傷が絶えないという。そんな中、県内の学校では改めて「差別」や「偏見」をテーマに授業に取り組んでいる。

 このうち、延岡市立岡富中学校(粟田茂樹校長、301人)は1月下旬、人権・同和教育の担当教諭が授業案を作成。それを基に各教室で新型コロナウイルス感染症に関連する授業を行った。

 検討された授業案は三つの資料から構成されていた。

 一つは、新人看護師の昨年1年間を追った飲料メーカーのウェブCM「BOSS365STEPS」。二つ目は昨年12月10日、日本看護管理学会がウェブサイトで発表した「国民の皆さまへ」と題した声明文。三つ目は日本赤十字社が昨年3月に発表した「新型コロナウイルスの3つの顔を知ろう〜負のスパイラルを断ち切るために〜」。

 取り上げた日本看護管理学会の声明文は「ナースはコロナウイルス感染患者の最後の砦(とりで)です」と副題が付く。理事長名で出され、「偏見の目で見ることをやめていただきたい。仕事から離れていた者が看護の仕事に戻ろうとするとき意志あるナースを温かく送り出していただきたい」などといった切実な願いが並ぶ。

 さらに、「3つの顔の資料」は「病気」「不安と恐れ」「嫌悪・偏見・差別」の三つがつながることで、私たちの生活に影響を及ぼしていることを説明。それを動画で分かりやすく解説するものだった。

 この授業案を作った長友伸二教諭は、日本看護管理学会の声明文を目にしたとき「これは授業をしなくてはいけないと思った」という。差別や偏見といっても広範囲になるため、生徒がより身近に考えやすいように、今回は医療従事者を対象に絞り、案を練っていった。

 この授業案を基に各教室でそれぞれ授業を行った。このうち、1年2組では真剣な表情で生徒たちがこの授業に向き合った。

 一つ目のウェブCMで看護師の現状を知った生徒に、担任の黒木葵教諭は二つ目の資料である声明文を配り、全文をゆっくりとした口調で読み上げた。

 最前線で闘う看護師の言葉を読み終えて印象に残った部分はどこかと、生徒に質問すると、「ナースは、家族も面会できない患者の一番近くで、患者の生命と生活を守るのです」「私たちは自分の仕事を全うするだけですので感謝の言葉は要りません。ただ看護に専念させてほしいのです」と印象に残った部分をそれぞれ挙げた。「じゃあ、何が看護に専念させず邪魔しているの?」黒木教諭の問いには「差別や偏見」と声をそろえた。

 三つ目の資料から受けた印象については、「差別を断ち切れば負のスパイラルも途切れ、看護師が仕事に専念できる」と気付いたとして「リスクがある中で働く医療従事者に感謝の気持ちを持ちたい」とつづった。

 長友教諭によると、授業は保護者に医療従事者の家庭がいることにも配慮して計画。現時点で差別等は確認されていないが、今のうちに学ぶことの必要性を感じたという。

 この授業案は各学級が工夫を凝らし、オリジナルの授業がそれぞれの教室で展開された。なかには新型コロナウイルス感染症に関する差別や偏見をなくそうという「シトラスリボンプロジェクト」の活動を行った学級もあった。

 長友教諭の元には、各学級を通して「コロナ以上に差別することの恐ろしさを知らなければならない」「差別や偏見を止められる人になりたい」「医療従事者にねぎらいと敬意を」といった感想が届いている。長友教諭は「自分とコロナの向き合い方について考える一つのきっかけづくりになれば」と話した。

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