日向商工会議所−宮大生２人が就業体験

キャンプの経済効果など調査

　プロ野球などのスポーツキャンプの誘致促進に取り組む日向商工会議所（三輪純司会頭）は１７日から、宮崎大学地域創成学部の２年生２人をインターンシップ（就業体験）で受け入れている。

　２人は来月１７日まで市内に滞在し、２０日間勤務しながら、関係機関や事業所などの聞き取り調査、スポーツキャンプの経済効果の算定を行うなどして成果を報告する。

　同会議所では、スポーツキャンプ誘致の優位性の検証や、受け入れのための機運醸成を図るため、昨年１０月に「プロ野球等誘致研究会」（河野豊委員長、委員１５人）を設立。これまでお倉ケ浜野球場の現地視察や先進地の専門家の講話など、４回にわたって調査、研究を進めてきた。

　今回は同大学の国内インターンシップ制度を活用して実現した。受け入れたのは河口暁さん（１９）＝岐阜市出身、宮崎市在住＝と中川大夢さん（２０）＝宮崎市出身、同＝の２人。

　初日に入所式が行われ、三輪会頭は「産官学での新しいスタイルがスタートでき喜んでいる。人口減が進む中、若者に住んでもらえるレアなまちをつくることが大切。一緒にいろいろな研究を進め、本市を第二の故郷と思ってもらえるような実りあるインターンシップにしてほしい」と激励した。

　小学校時代からバスケットボールをしている河口さんは「スポーツと地域振興やまちおこしの組み合わせに興味があり、いろいろなことにどんどん挑戦してみたい。コミュニケーションを円滑に図りながら自分のアイデアや企画を提案したい」と意欲的に話した。

　小さい頃からサッカーに取り組み、県内のキャンプ地巡りをしてきた中川さんは「スポーツキャンプを観光振興につなげ、自分のアイデアが日向のまちづくりに役立てば。自分から主体的にチャレンジし、さまざまな課題にも思考性を持って取り組みたい」と意気込みを語った。

　今月から３月に予定している第５、６回研究会で各委員との意見交換を行うほか、３月下旬までには成果報告会も計画している。