ズームでインターンシップ

学生４人、企業と情報交換−延岡市役所

　県内と延岡市内出身の大学生らを対象にしたリモートによる「のべおか１ｄａｙインターンシップ（職業体験）ツアー」が１２日と１８日の２回にわたって延岡市役所で行われ、４人の大学生と市内の３企業、１事業所の担当者がインターネットを通じて情報交換した。

　２、４日に行われた、福岡県域の大学生を対象にしたリモートによるインターンシップの第２弾で、ビデオ会議システム「Ｚｏｏｍ」を使った。大学生は九州保健福祉大学の２年生２人、宮崎公立大学の３年生１人、延岡市出身で日本大学の２年生１人。

　このうち１２日は株式会社センコービジネスサポート（天下町）と株式会社ＴＡＮＩ（中の瀬町）が参加。担当者が、それぞれの事業内容を紹介し、求める人材について話をした。１８日は社会福祉法人愛育福祉会清松園やわらぎの里（大武町）と三桜電設株式会社（川原崎町）が参加した。

　このうちＴＡＮＩからは野中直樹代表が出席。同社の歴史から樹脂バルブを主力とした事業の概要、取引先企業、勤務体制などを紹介したほか、学生たちに営業を担当した場合の意見やアイデアを募った。

　学生からは「自転車のチェーンを樹脂で作れないか」「会社の情報をまとめた冊子を作ってはどうか」「情報発信にＳＮＳ（ソーシャル・ネットワーキング・サービス）は不可欠」などと意見が出た。

　野中代表も「チェーンそのものは強度が問題になるが、金属のチェーンを樹脂で覆うのは面白いかもしれない」「冊子はどこに置いたら若者に届くでしょう？」「市内の他の業者さんも活用していますが、ユーチューブなどのＳＮＳは有効だと思っています」と応えるなど、双方が活発な意見を交わした。

　約１時間半の交流で学生たちも製造業への理解を深めた様子。このうち九保大の下大園覇瑠さん（２０）は「直接対面だと緊張してガチガチになると思いますが、リモートなので、リラックスして体験できました。製造業について今までイメージはありませんでしたが、女性同士のコミュニケーションが取れていて、すごく働きやすそうな職場環境だと感じました」と感想を話していた。