「ひなたＷＯＭＡＮ」（６２）旭ケミカル（延岡市）・内田麻紀子さん

コロナ社会に貢献

　平原町で産業廃棄物の収集・運搬やプラントクリーニングなど複合サービス業を展開する会社にあって、専務取締役として創業者の父親を補佐する。

　「『出会いを大切に』をモットーに、『困っている皆さまのお役に立ちたい』というのが私どもの一貫した思い。その方針の下、新型コロナウイルス対策や防災関連商品、販売促進・ギフト商品なども取り扱っています」

　地域貢献活動にも積極的だ。防災訓練では消火器の取り扱い方指導に当たり、延岡市などにオゾン空気清浄機や防災寝具などを寄贈し、喜ばれている。

　３人姉妹の真ん中。延岡高から東京女子体育大学に進み、卒業後は保健体育教師として宮崎市の中学校に赴任。８年務め、３０歳を機に父親の手助けをと実家に帰ったものの、現実はそう甘くなかった。

　「自分の立ち位置、何をすればいいのかが分からず、壁にぶつかりました。悩み抜いた末の結論は開き直りでしたね。自分にできること、何か新しいことをやってやろうと思いました」

　それには、まずは多くの人に会って人脈をつくること。いろんなアイデアが浮かび、仕事が面白くなった。そんな矢先、突然の大病に見舞われた。

　「１０年前です。死んでもおかしくないと言われていたのですが、ある先生に助けていただきました。遺品整理や防災、衛生商品の販売に目覚めるきっかけになりました」

　多くのネコに囲まれる毎日。そばにいるだけで一日の疲れが飛んでいくという。家族で道の駅に出掛けるのも息抜きだ。

　「自分は生まれ変わった身。生かされている命、今まで以上に困っている人のために使っていきたいですね」