県内就職、過去最高水準−来春高校卒の内定率

８年ぶり６０％超−昨年１２月末現在

　宮崎労働局（名田裕局長）が調査した来春高校卒業予定者の就職内定状況（昨年１２月末現在）で、県内内定者の割合が８年ぶりに６割を超え、過去最高水準の６０・７％となったことが分かった。

　全体の内定率は高校生が９１・０％で前年１１月に比べ０・５ポイント上昇した一方、大学生（短大、高専含む）は６８・８％で同１２月比で３・８ポイント下落した。高校新卒者の内定開始時は新型コロナウイルス感染拡大の影響で１カ月延期されたたため、比較する前年の時期は１１月末時点としている。

　高校生は県立と私立の計２３０５人の就職希望者に対し、２０９７人が内定。男子は１４２５人中１３１１人の９２・０％（前年１１月比０・８ポイント減）、女子が８８０人中７８６人の８９・３％（同２・４ポイント増）だった。

　このうち県内は１４４１人中１２７３人の８８・３％で０・３ポイント上昇し、県外も８６４人中８２４人の９５・４％で１・３ポイント増加。内定者の県内比率は３・０ポイント増えて、２０１２年６月以来の６割超えとなり、年末時期では過去最高だった。

　一方、大学生は９校２０６１人の希望者に対し、１４１８人が内定。内訳は大学が１６４２人中１０８０人の６５・８％、短大が２９２人中２１６人の７４・０％、高専が１２７人中１２２人の９６・１％。大学は前年同月比で２・６ポイント、短大は１２・２ポイント、高専が１・４ポイント悪化した。

　男子が９７５人中６４３人の６５・９％、女子は１０８６人中７７５人の７１・４％だった。県内へは５７２人が内定し、比率は４０・３％で０・７ポイント増えた。