新型コロナ、県内３７人

延岡市２人、門川町１人−１３日

　県と宮崎市は１３日、県内で新たに３７人（２６９２〜２７２８例目）が新型コロナウイルスに感染したと発表した。３０人超は７日連続。県北は延岡市２人、門川町１人の感染を確認した。累計感染者は２７２８人になった。

　県北外の市町村は宮崎市２７人、西都市２人、都城市、えびの市各１人。宮崎市内で大阪府在住者、都城保健所管内で鹿児島県在住者、東諸県を管轄する中央保健所で熊本県在住者の感染が確認された。

　県感染症対策室によると、門川町の４０代女性は９日発表の同町１０代男性の家族。延岡市の１０代男性は１２日発表の同市１０代男性の家族。延岡市の３０代女性はクラスターとなった同市の接待を伴う飲食店の従業員で関連の感染者は９人になった。

　西都市の接待を伴う飲食店のクラスターでは新たに利用客の同市６０代男性の感染が分かり、関連の感染者は９人になった。

　１３日に県が発表した９人のうち、６人は接触者として検査して判明した。

　ほかの３人は医療機関を受診して感染が分かった。えびの市の１０代男性は熊本県への往来歴があり、鹿児島県３０代男性は都城保健所管内の医療機関で感染が分かり、熊本県２０代男性は、中央保健所管内に帰省していたという。

　また、県は１２日に発表にした１６人の行動歴などを公表した。日向市の１０代未満女性の濃厚接触者として知人２４人を検査し、全員が陰性と判明した。延岡市の２０代男性は、大分県在住の感染者と宮崎市１１日発表の２０代男性との接触歴があったことが分かった。

　宮崎市によると、同市２４例目のクラスターとなった専門学校で新たに２０代女性学生の感染が分かり、感染者は８人となった。

　同市が１３日に発表した新規感染者２８人のうち２１人はこれまでの感染者と接触歴があった。

　残る８人（接触歴ありと１人が重複）のうち３人は福岡県への訪問歴があり、１人は大阪府からの来訪者。４人は同日時点で感染経路は調査中となっている。


◆入院７３人、重症５人−１２日時点

　１２日時点の県内の入院は７３人で重症者は１人増え５人。県北では日向入郷圏域（１８病床）で７人、延岡西臼杵圏域（４８病床）で１８人が入院。宿泊・施設等療養は３４９人で、延岡市の宿泊施設で２３人、施設で３１人が療養しており、自宅療養は２０２人。入院・療養調整中は５７人となっている。


◆変異株疑いは１２人

　県は１３日、１２日の変異株疑いの１２人について検査し、１２人が陽性だったと発表。変異株疑い感染者は累計２９６人になった。


◆日向署の１０人、県立学校の５０人を検査

　県感染症対策室は１２日、教職員の感染が発表された延岡・西臼杵圏域の県立学校の検査対象者は約５０人で、１４日までに検査を実施するという。

　県教委によると、当該の県立学校は検査対象者などが確定するまで、臨時休校となっているという。

　１１日に署員１人の感染が分かった日向警察署は１０人程度が対象。


◆さらに１人が感染−日向警察署−防止策徹底を指導

　県警は１３日、日向警察署の署員１人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。

　警務課によると、感染が判明した署員は同署刑事１課に所属。１１日に感染確認された警察官を含む同僚５人で７日に会食後、４人でカラオケに行っており、１２日に濃厚接触者としてＰＣＲ検査を受け、１３日に陽性が判明した。

　症状はなく、１１日に同僚警察官の感染が確認されて以降は自宅待機し、現在は自宅療養中。また、８日以降については市民との接触はないという。

　会食した５人のうち、陽性者は２人目で、１人は陰性が確認され、２人は検査を受ける予定。同署では接触した複数の署員が自宅待機しているという。

　県警は１２日、全職員を対象に飲食を伴う会合自粛を求める通達を出した。「感染拡大緊急警報が発令されている中、県の示す会食の制限を職員が守れなかったことは誠に遺憾。感染防止対策の徹底を指導したい」とコメントした。


◆１４日、３０人程度

　県は１４日午前、新型コロナウイルスの新規感染者が３０人程度になる見込みであることを明らかにした。確定値は午後４時に発表する。