おうち時間を楽しんで－男星保育士団

本紙掲載日：2021-06-11

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手遊び、読み聞かせ、劇など動画で配信－親子の触れ合いに一役

◆コロナ禍での工夫－ＬＩＮＥで情報発信も

　延岡市内の男性保育士らを中心に活動する「延岡男星保育士団」（國友弾団長、１５人）は、動画共有サイト「ＹｏｕＴｕｂｅ（ユーチューブ）」で手遊びや絵本の読み聞かせ、劇などを配信し、親子で〃おうち時間〃を楽しんでもらおうと一役買っている。新型コロナウイルスの影響で、対面による子育て支援イベントが開催できない中、「おうちでできることを多く配信している。親子で見て活用してもらえれば」と話している。

　同団は２０１４年４月結成。同じ男性の立場から子育て世代のお父さんたちを応援しようと、年４、５回、子育て支援イベント「ＰａＰａパーク」を開いてきた。身近にあるものを使った遊びやダンス、劇など親子の触れ合い活動を提供するイベントとして、毎回１００人以上の親子が参加するなど人気の企画になった。

　しかし、感染症対策が求められるようになった昨年度は、触れ合うことや声を出して楽しむことができず、イベントを企画することさえ困難な状況に。１１月末に少人数で野外イベントを実施したのみで、定期的に開いていた団員のミーティングもオンライン会議に切り替えた。

　そうした中、昨年６月ごろから、メンバーが交代でお薦めの遊びやイベント時の動画をＹｏｕＴｕｂｅチャンネルにアップ。同時に、通信アプリ「ＬＩＮＥ」のアカウントからの情報発信を始めた。ウェブ会議システム「Ｚｏｏｍ」を使った「オンラインＰａＰａパーク」や、ＹｏｕＴｕｂｅチャンネルをリンク付けしたライブ配信も継続的に行っている。

　本音を言えば「たくさんの親子を集めてやりたい」が、「今の状況では難しい」と國友さん。しかし、「毎回１００人以上が来ていたイベントがこのままなくなるのは嫌。続けていこう」と出た策だ。２月下旬には同市の北方文化センターを借り、「本番のような形で」と舞台上で照明や音響を使って劇を撮影。編集を加え、４月に公開した。

　新型コロナウイルスの収束が見えない中、今後は感染状況を見ながらオンラインの回数を増やし、並行して対面形式でも開催していきたい考え。見てもらう工夫として始めた編集技術も上がってきているという。

　「コロナによって増えた親子の時間。どうしてもテレビやゲーム、スマートフォンにかける時間が長くなると思う。同じ動画を見るのであれば、男星保育士団の動画を見て、親子が一緒に触れ合う時間をつくってもらえればうれしい」と話す。

　動画の配信やイベントの情報を知らせる同団のＬＩＮＥアカウントは２次元コードから。

◆７月４日、ＰａＰａパーク－４回に分け対面で開催

　延岡男星保育士団は７月４日、延岡市本小路のカルチャープラザのべおか多目的ホールで今年度１回目となる対面の「ＰａＰａパーク」を開催する。参加無料。

　テーマは「だんぼーるランドにいらっしゃーい」。団員が段ボールや新聞紙で作ったテーマパークで遊ぶ。

　対象は３歳から小学校低学年の親子。感染症対策として４回に分けて実施する。各回２０人限定。時間は①午前１０時～同２０分②午前１０時３０分～同５０分③午前１１時～同２０分④午前１１時３０分～正午。事前申し込み不要。当日、受け付けで人数を調整しながら入場させる。