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調べて分かったビロードモウズイカ

本紙掲載日:2021-06-14
3面

10年来の疑問解けた

 「10年来の疑問が解けました」と話すのは延岡市北方町の森田良文さん(73)。2012年から、毎年花を咲かせていた珍しい植物の名前が、「ビロードモウズイカ」だと分かったという。

 植物は黄緑色の茎に、黄色の小花が多数付いており、背丈は1メートル70センチほどある。11年11月、叙勲を受章し式典に出席するために横浜市の叔母宅に宿泊した際、叔母から持たされた種。「バタバタしていたので、何の種かも聞かずにもらって帰った」という。

 帰宅後、「ゴマのような形」をしていた種をまいて以降、毎年5月ごろからぐんぐんと成長。6月ごろから花を咲かせた。他では見たこともない珍しい花だったが、名前を知ることはなかった。

 ところが今月上旬、自宅を訪れた知人に「何の花ね?」と聞かれ、調べることを決意。夫婦で延岡植物園(天下町)に相談に行き、調べてもらった。ヨーロッパの地中海沿岸が原産という。

 「叔母の形見のようなもの。今年は特に大きく成長しているし、名前も分かったことだから、いとこに報告したい」と森田さん。名前が分かった記念に、立派な〃身長計〃も整備。例年、8月ごろまで花が持つそうで、目覚ましい成長に目を細める日々が続きそうだ。

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