西臼杵３町長らリモートで要望活動

国交省岡道路局長重要路線と認識

◆九州中央道早期全線開通を

　九州中央自動車道の早期全線開通に向けて、西臼杵郡３町長と同自動車道西臼杵利用建設促進まちづくり協議会の緒嶋雅晃会長は１７日、リモートで東京の国土交通省へ要望活動を行った。

　高千穂町役場と国交省をオンラインでつなぎ、甲斐宗之高千穂町長、佐藤貢日之影町長、原田俊平五ケ瀬町長、緒嶋会長が要望。同省は、岡幹夫道路局長、東川直正技術審議官が対応した。

　３町長と緒嶋会長が岡道路局長らへそれぞれ要望を行った。このうち、甲斐町長は「本地域の産業、経済、観光振興において最重要路線。大規模災害発生時の救助、救援物資の輸送路線で救命救急施設への搬送時間短縮など〃命の道〃としての役割を果たす」と九州中央道の整備促進を訴えた。

　これを受けて岡道路局長は、「この路線は地元の方を含めて何度もご要望をいただいている路線だと承知しています」と述べた上で、「観光のためにも、防災的な機能を果たす重要な路線」「皆さまのご協力をいただきながら、しっかり早く造るということが大事なのかなと思っています」などと述べた。

　九州中央道は熊本県の嘉島ＪＣＴを起点に延岡市の延岡ＪＣＴ・ＩＣまでの延長約９５キロ。このうち、西臼杵郡内の九州中央道は、日之影町の日之影深角ＩＣ―平底交差点（２・３キロ）が今年中に開通予定。熊本県山都町・蘇陽ＩＣ―五ケ瀬東ＩＣ（７・９キロ）＝いずれも仮称＝は２０２０年度に新規事業化が決まった。高千穂町の高千穂ＩＣ―雲海橋交差点（３・３キロ）は新規事業化が決まり、今年４月１日に高千穂町役場に懸垂幕を掲げるなどして、事業化を祝った。