佐藤焼酎製造場・初出品４銘柄が入賞

東京ウイスキー＆スピリッツコンペ

　国内外のウイスキーとスピリッツ（蒸留酒）の品評会「東京ウイスキー＆スピリッツコンペティション（ＴＷＳＣ）２０２１」で、延岡市祝子町の佐藤焼酎製造場（山岸逸人社長）が初出品した４銘柄が入賞した。古賀隆雄専務は「コロナ禍で非常に厳しい現状にある中、評価していただき、本当にうれしい。ブレンド技術には自信があったので、製造現場のスタッフにとっても励みになる」と喜んでいる。

　４銘柄のうち、洋酒部門の「菅原水鏡２５年」と、焼酎部門の「天の刻印秘伝」が金賞を受賞。また、「天の刻印ＣＲＡＦＴ芋」が焼酎部門で銀賞、「天の刻印ＣＲＡＦＴ麦」が同じく銅賞に輝いた。

　「菅原水鏡２５年」は、福岡市のセレクトショップ「酒商菅原」の注文を受けて造った特別酒。同社の米焼酎「蘭珠」と同じ原酒を３種類の樫樽（かしだる）で２５年熟成させ、ブレンドした逸品。濃い琥珀（こはく）色で、食物繊維が添加されているため、洋酒部門のリキュールに分類された。アルコール度数は３５％。７００ミリリットル入りで３万３０００円（税込み）。

　「天の刻印秘伝」は、麦焼酎をアメリカンホワイトオークの樽で熟成させたもの。淡い琥珀色で甘い香りと口どけ、アルコール度数３８％というインパクトが持ち味という。７２０ミリリットルで５５００円（同）。

　「天の刻印ＣＲＡＦＴ芋」は、本格芋焼酎でありながら上品な味わいが都市部で人気を博している。アルコール度数２５％。７２０ミリリットルで１５４０円（同）。

　「天の刻印ＣＲＡＦＴ麦」は、麦の甘さを感じられる優しい味わいが特徴。麦焼酎初心者にも飲みやすく仕上げた。アルコール度数２５％。７２０ミリリットル入りで１４３０円（同）。

　４銘柄ともすべて水、米、麦、芋の原料は地元産。「天の刻印シリーズ」は全国４７都道府県に出荷していることもあり、延岡のＰＲに追い風となりそう。古賀専務は「さらにおいしく、質の高い酒づくりに努め、コンペティションやほかの品評会にも積極的に挑戦したい」と話している。

　ＴＷＳＣは、日本人の繊細な味覚で世界のウイスキーやスピリッツを審査する日本で唯一の品評会。２０１９年に開催の第１回では約５００本を審査。昨年から焼酎部門を新設し、洋酒部門と合わせて約７００本を審査した。

　商品に関する問い合わせは、佐藤焼酎製造場（電話延岡３３・２８１１）。