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宮崎カーフェリー、赤字4億9800万円

本紙掲載日:2021-06-28
3面

県議会、県が20年度見込み報告

 県は24日、宮崎─神戸間を運行する宮崎カーフェリーの昨年度の売上高が前年度比約24%減の42億4000万円となり、営業損益は4億9800万円の赤字になる見込みと明らかにした。県議会総務政策常任委員会(西村賢委員長、8人)などで報告した。

 県総合交通課によると、前年度は売上高56億900万円、営業利益は2億6200万円の黒字。昨年度の経常損益は4億3400万円の赤字で、償却前営業利益は前年度9億6400万円から、1億8300万円に減少した。

 運行便数は1便減の695便で、貨物台数は6110台(9・2%)減の6万243台。旅客は団体客が92・7%減など、10万人以上減って約7万人だった。

 いずれも新型コロナの影響で、貨物は外食産業の低迷により、牛肉などの取引が減少。旅客も関西圏での度重なる感染拡大により大幅に減少したとみている。

 同社は来年5月と10月の新船2隻の就航に向け、建造作業中。県が行うPCR検査事業の活用や、経営分析に基づく貨物戦略などにより収益の向上を図る。また、今年10月以降は新船就航に合わせた大型プロモーションを実施予定とした。

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