延岡市が電子マネー

独自の地域通貨−のべおかＣＯＩＮ

◆加盟店で買い物ポイントも

　キャッシュレス化の推進と域内消費拡大を図ろうと、延岡市は独自の地域通貨制度「のべおかＣＯＩＮ（コイン）」を導入する。電子マネーとして加盟店で買い物に使えるほか、買い物やまちづくりイベント、健康づくりの取り組みでポイントを獲得でき、「１ポイント＝１円」として使うことができる。アプリはすでにダウンロードが可能で、運用開始は７月中を予定している。

　のべおかＣＯＩＮはスマートフォンを活用し、電子マネーとして支払いができるキャッシュレス機能と、地域ポイントをためて買い物に利用できるポイント機能を兼ね備えた制度。健康づくりやボランティアなどさまざまな活動に参加して得たポイントを使い、市内特産品との交換や寄付などにも使用できるよう準備を進めている。地域経済活性化と市民のまちづくり参加などの面で相乗効果が期待されている。

　市は地域ポイント制度運用事業に１億２４０３万円の予算を計上した。のべおかＣＯＩＮでマネーチャージをした際、チャージ金額の２０％（上限１万ポイント）を地域ポイントとして給付。市民が地域通貨を加盟店で利用する際の決済端末利用料と、初期設定費用を加盟店に代わり市が負担する。また、アプリ登録キャンペーンとして、初回登録時に地域ポイントを給付する。運営委託先は株式会社まちづくり延岡。

　地域ポイントが獲得できるまちづくりイベントとしては、市が７月１７日に延岡総合文化センターで開催する環境講演会が第１弾となる。当日、会場でのべおかＣＯＩＮアプリを起動し、ポイントをためるＱＲコードを読み込んでもらうことで付与される。

　のべおかＣＯＩＮ運営事務局は、加盟店を募集している。第１回加盟店募集説明会を２９〜７月２日、同市東本小路の中小企業振興センターで開く。時間は午前１０時と午後７時の１日２回。

　問い合わせは同事務局（電話０１２０・０７０・２８０）まで。