「ひなたＷＯＭＡＮ」（７４）延岡「笑いヨガ」スマイルクラブ・村田万里子さん

前向き人生のお手伝い

　１９９５年にインドの医師が考案した「笑いヨガ」（ラフターヨガ）認定ティーチャー。先日は延岡市内であった高齢者の集いに呼ばれ、歌を口ずさんだり、目を見開いたり、手足を動かしたりしながら「アッハッハッ、アッハッハッ」とひたすら笑い続ける健康法を指導した。

　「ポーズ取りや専用器具も必要なく、誰でも簡単にできるのが特徴。ストレス軽減や免疫力向上、脳の活性化、腹筋強化などに効果があるといわれているんですよ」

　出会いは１０年前。レクリエーション・インストラクターをしていたとき、ふと手にした冊子に載った一枚の写真にビビビッときたという。

　「こぼれるような笑顔が並んだ本当にすてきな写真でした。こんな健康法があるんだったら、指導者となって宮崎にも普及させたいと思ったのがきっかけです」

　東日本大震災後、間もなくの３月下旬、福岡で県内第一号のリーダー資格を取った。２年後にはインドに渡り、より上級のティーチャー認定を受けた。現在は毎月第１金曜日に南方東コミュニティーセンター（西階町）で定例会を開き、延岡駅前複合施設「エンクロス」でも活動する。

　「当初は世の中が大変なときに不謹慎ではという思いもありましたが、『将来必ず世の役に立つ』との一心でやってきました」

　樫山町生まれ。夫の仕事の関係で滋賀県で１５年間暮らしたが、３５歳で帰郷。笑いヨガを始めたときはびっくりした家族も、生き生きする姿に今では一番の理解者という。

　「皆さんの笑っている顔を見ると、こっちまで幸せになります。全国各地に出向き、前向き人生のお手伝いができたら最高ですね」