大規模接種会場−県が最大３カ所設置へ
本紙掲載日：2021-06-29
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警察官や教職員など対象
県は２８日、希望者全員の新型コロナウイルスワクチン接種を１１月末までに完了させるため、県内に最大３カ所の大規模接種会場を設け、警察官や教職員らへの接種を加速させ、市町村の取り組みを補完する考えを明らかにした。県議会厚生常任委員会（日�睛�夫委員長、８人）で示した。
県は同日、個別接種の促進支援策の継続（期間延長）や職域接種促進のための会場設置費支援などを盛り込む同ワクチン緊急支援事業として、総額２０億１０８０万円の一般会計補正予算案を開会中の県議会６月定例会に追加提出。同委員会で事業概要などを説明した。
大規模接種の実施については、事業費として約４億円を計上。県によると、大規模接種会場は県央、県北、県西に設け、県が一般接種の優先接種対象者に位置付けている警察官や教職員、中小企業者ら（現時点で２万７千人規模）に接種する計画という。
実施に当たっては今後、接種を希望する人数の聞き取りなどを進めた上で、設置する会場の開設数や場所、日時などを検討する考え。また、接種状況に応じて新たな対象者に接種を広げていくなど柔軟に対応するという。
追加提案した予算案は、大規模接種の実施のほかに、個別接種の促進支援に約１３億円、職域接種の促進支援に約３億円を計上。県は事業効果を「医療機関を支援するとともに、大規模接種の実施や職域接種の促進で市町村のワクチン接種を支援することにより、早期完了につなげることができる」としている。