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10日、下水道の日−暮らし支える重要な役割

本紙掲載日:2021-09-09
8面

人為的要因で故障事例も―求められる適正利用

 生活排水をきれいにして川や海に戻す下水道は、人の暮らしを支える生活環境の改善や自然環境の保全に大きな役割を果たしている。一方で、本来は下水道に流れるはずのない異物が排水管やポンプに詰まるなど、人為的要因とみられる故障事例が後を絶たず、正しい利用が求められている。10日は「下水道の日」。

 下水道は家庭の台所やトイレ、風呂などからの汚れた水を排水管などで下水処理場に流し、ごみや砂などの除去や微生物による分解などできれいな水にしてから自然に戻すほか、雨水を川や海に流して浸水を防止するなど、防災にも役立っている。

 延岡市上下水道局下水道課によると、下水道管に異物が流れると、下水処理場までをつなぐ下水道管や、途中にあるマンホールポンプが詰まり、故障の原因になる。異物はタオルや雑巾、下着や紙おむつ、ビニールなど。油や調理くず、髪の毛、糸くずなども詰まりの原因となる。

 市の下水処理施設で現場対応が必要な2020年度の総故障発生件数は420件。内訳はポンプ場が178件(約42%)と最も多く、マンホールポンプ場が141件(約34%)、妙田下水処理場が76件(約18%)、一ケ岡下水処理場が23件(約5%)、衛生センターが2件(約1%)だった。

 異物が詰まって故障すると、汚水が地表にあふれたり、トイレの水が流せなくなるなど、地域住民や家庭生活に大きな支障を与える恐れがあるとともに、多額の修理費が必要になる場合もある。


◆正しい処理で故障・破損回避

 異物が詰まると下水道管の目詰まりやポンプの故障になり、熱湯や薬品類を流すと排水管の変形や破損の原因になるため、延岡市上下水道局下水道課は正しい処理を呼び掛けている。

◇熱湯
排水管には、高熱に弱い材質が使われている場合があり、熱湯を流すと排水管が変形する可能性があるため、冷ましてから流す。

◇油類
排水口に油類を流すと、油が冷え固まり、排水管や下水道管が詰まる原因になるため、料理で使った油はキッチンペーパーや新聞紙、古い布などで吸い取り、燃えるごみとして出す。油を流して下水道管が詰まったり、損傷した場合の修理費は、原因者(詰まらせた人)の負担となる。

◇紙おむつ・生理用品
水に溶けない紙や異物などを流した場合、排水管が詰まったり、マンホールの中にあるポンプの故障につながり、マンホールから汚水があふれるとともに、宅内の排水口から汚水が逆流する恐れがある。

◇髪の毛
髪の毛を排水口に流すと、排水管や下水道管のつなぎ目に引っ掛かったり、他の汚物と絡まるなどして詰まりやすくなるため、排水口に目皿や網を置くなどして流れないようにする。

◇薬品
薬品類を排水管に流すと、排水管が変形または溶けるなどして水漏れの原因になったり、下水道管やマンホール内で有毒なガスが発生する恐れがあるため、廃棄方法を確認した上で適切に処分する。


◆妙田下水処理場−ポンプ棟を耐震補強
冠水型、津波浸水でも作動−延岡市東浜砂町

 人の暮らしを支える下水道は、市民生活になくてはならない重要なライフラインの一つ。地震や津波など災害に強い設備にするべく、延岡市東浜砂町の妙田下水処理場のポンプ棟では耐震補強工事が行われている。

 ポンプ棟は地上3階、地下2階の鉄筋コンクリート造り。延べ床面積2838平方メートル。1997年度末完成、98年度稼働開始。地下の下水道管を通って運ばれてくる水をポンプで地上の下水処理施設に送る役割を担う。ポンプが稼働できなくなると、街の大部分の下水が処理できなくなるほど重要な施設という。

 地震や津波などの災害に耐えられるよう、工事では壁を厚くしたり、鉄筋を増やすなど補強。さらに、津波による浸水に遭っても作動する冠水型ポンプに更新する計画。


◆排水管工事は指定店で−点検商法への注意も呼び掛け

 下水道は、家庭で使って汚れた汚水を速やかに排除するほか、下水道が整備されることで汚水が直接街に流れなくなり、街が清潔に保たれ、ハエやカなどの害虫や悪臭の発生を防ぐことができる。延岡市上下水道局下水道課は「下水道が使える区域にお住まいで、未接続の方は下水道への接続をお願いします」と呼び掛けている。

 宅内の排水管工事は市の「下水道指定工事店」でなければ行うことができない。市の指定を受けていない工事業者に工事を依頼し、基準に合わない工事をすると、さまざまなトラブルが発生する恐れも。「必ず下水道指定工事店に依頼してください。必要な知識や技術を持った排水設備工事責任技術者が所属しており、安心して工事をしていただけます」と同課。

 点検商法への注意も呼び掛けている。これまで、「勝手に敷地に入り込み、『排水管が汚れている』と不安をあおる」などの相談が寄せられているという。「市が個人財産の点検・清掃を業者に委託することはありません」と同局。注意点として、「点検や清掃を依頼する意思がなければ、きっぱり断る」「その場で契約せず、家族に相談すること。依頼する場合でも、複数の業者から見積もりを取り、金額など十分に検討する」「契約の際は業者名、連絡先などを確認する」を挙げる。



■下水道の日とは?
1961(昭和36)年、著しく遅れていた国の下水道を全国的に普及(当時の普及率6%)する必要があることから、このアピールを全国的に展開するため、下水道を所管していた旧建設省(現国交省)と旧厚生省(現環境省)、日本下水道協会の前身団体が協議し、「全国下水道促進デー」として始まった。
21世紀のスタートに当たる2001(平成13)年、旧下水道法が制定された1900(明治33)年から100年を迎え、下水道への認識の高まりなどもあり、より親しみのある名称として「下水道の日」に変更された。
9月10日と定められたのは、下水道の大きな役割の一つである「雨水の排除」を念頭に、台風シーズンの二百十日(立春から数えて)を過ぎたころが適当とされたことによる。


◆啓発イベント、今年も中止−小学生ポスター、市HPに掲載

 延岡市は、「下水道の日」に合わせて行っている啓発イベントについて、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、昨年に続いて今年も中止することを決めた。

 啓発イベントは、ポスターやパネルの展示、啓発チラシの配布などを通して下水道の日のPRとともに、人の暮らしを支える下水道の役割や正しい利用方法への理解を深めるため行われてきた。

 中止するに当たり、市内の小学生から応募があったポスター作品については、市のホームページに後日掲載する予定。

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