最少１４人で全国銀賞−東海小吹奏楽部

第４０回全日本小学生バンドフェスティバル

　「第４０回全日本小学生バンドフェスティバル」が１１月２０日、大阪市の大阪城ホールで開かれ、延岡市立東海小学校（工藤寿充校長）の吹奏楽部（山本由美子顧問、山下明里部長、１４人）が銀賞を受賞した。

　県北地区の小学校吹奏楽部が全国大会に出場するのは初めて。山下部長（６年）は「全国大会に初めて出場して、私たちからしても銀賞はすごいと思った。全国大会で演奏できたことが言葉に表せないくらいうれしい」と喜んだ。山本顧問は「貴重な体験をさせてもらった。子どもたちも成長し、私も勉強になった。全国大会まで連れてきてくれた部員に感謝しています」と話した。

　同部は２年生３人、３年生１人、４年生２人、５年生３人、６年生５人の１４人。九州大会に引き続き、全国大会に出場した小学校の中で最少人数だった。しかし、山本顧問は練習時の演奏を聞いて「練習したことが本番でできれば銅賞よりも上を取れる」と確信。本番では全員の音が一つにまとまり、部員全員が楽しみながら演奏。周りの音を聞いて楽しむ、自分なりの表現を加えるなど、いい意味での余裕があり、九州大会と比べてより磨きが掛かった演奏になっていたという。

　山下部長は「夢の舞台をこの１４人でつかめたことが夢のよう。本番では緊張が次第にほぐれ、楽しく演奏できた」と満足げに話した。山本顧問は「諦めずに努力し続けるとつかめるものがある。このことを信じて、やりたいと思う方向に進んでいく力にしてほしい」と部員に期待を寄せた。

　九州代表として県内からは宮崎市立大淀小学校も出場し、金賞を受賞した。