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大きな骨格、分厚い歯

本紙掲載日:2021-12-07
3面
マッコウクジラの下顎骨と修復した松田代表、福岡さん

マッコウクジラの下顎−九州ハクセイ標本社・松田さんが修復

◆11日から、県総合博物館に展示

 長い象牙色の骨格に無数の分厚い歯が並ぶ――。恐竜をほうふつとさせるこの骨格は、延岡市山下町にある九州ハクセイ標本社の松田憲一代表がこのほど修復した「マッコウクジラ」の下顎骨(かがくこつ)だ。クジラは2014年4月に宮崎県川南町の海岸に打ち上げられたものという。

 下顎骨を残したクジラの全長はビル4階分に相当する約16メートルで県内で確認されたマッコウクジラの中では最大クラス。発見当時、口の周りには大量の吸盤跡が残っており、解析すると腹の中からダイオウイカが見つかった。

 頭蓋骨は既に修復不可能なまでに損傷。川南役場や宮崎くじら研究会、宮崎大学の学生らが協力して埋葬し形状が残った骨格等はその後、県総合博物館が保管していた。

 下顎だけでも、長さは学校の一般的な黒板を優に超える4・3メートル。「アカボウクジラなど比較的小さなクジラの修繕は何度かやってきたが、マッコウクジラは初めて」と松田代表。「運んで来るだけでも一苦労。サイズが大きいからこそ、苦労も多かった」と振り返った。

 私有地の「ペットショップマツダ」に作業場を特設し、約3カ月をかけて修繕。重さ150キロの下顎をワイヤでつるし、欠けた部分は軽くて丈夫な繊維強化プラスチック(FRP)や発泡ウレタンで補強した。屋外から何度も全体を見渡し、バランスを調整。特に歯並びには苦労したそうで「設計図通りに並べても、うまくかみ合わず、本当に合っているのか何度も自問した」と苦笑い。

 下顎だけでなく左胸びれの骨格も修繕した。ここには松田代表のまな弟子、福岡蓮生さん(11)も加勢。しかし日本の資料では5本で描かれていたひれの骨が、アメリカの資料では6本あった。松田代表は「珍しい動物なので相違があることはよくある」と話す。「海は特に未知の生物が多い。だからこそ、できるだけ多くの画像や資料から、総合的に判断するしかない」

 松田代表が修繕した下顎骨と左胸びれは、同種が見つかった川南町の小学生によって並べられ、11日から県総合博物館(宮崎市神宮)2階、特別展示室で開かれる「マッコウクジラ骨格展」で展示される。

 同館が保管している同じマッコウクジラの脊椎骨や胸びれなども同時公開され、腹の中から見つかったダイオウイカも見ることができる。25日まで。入場無料。問い合わせは同館学芸課動物担当(電話0985・24・2071)まで。

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