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事業承継、後継者探しを支援

本紙掲載日:2021-12-14
1面
事業承継に関わる連携協定を結んだ(右から)齋藤社長、甲斐町長、後藤会長

高千穂町と同町商工会−宮崎市の企業と協定

 高千穂町と同町商工会(後藤和博会長)は3日、町内事業者の後継者探しを支援しようと、クラウド継業プラットフォームを運営するライトライト(齋藤隆太社長、宮崎市)と事業承継に関わる連携協定を結んだ。県内の自治体と同社が連携協定を結ぶのは、高原町に続いて2例目。

 同社のサイト「relay(リレイ)」は、事業を譲りたい経営者と譲り受けたい候補者をマッチングさせるサイト。事業者がどんな思いで企業や店舗を運営してきたのかなどを記事にして紹介、全国に公開している。昨年7月にスタートしてからこれまでに約30件を公募し、約10件の事業承継が成立したという。

 協定により、同サイト内に新たにページが開設され、事業を引き継ぎたい高千穂町の事業者と事業を譲り受けたい全国の希望者をつなぎ、事業承継に結びつけていくとしている。

 調印式は同日に同町三田井の真名井オフィスであり、齋藤社長が「後継者募集の情報を記事化して全国に発信することで、移住を伴った事業承継を実現できる」とあいさつした。

 甲斐宗之町長は「情報がオープンになり事業承継の窓口が大きくなる。県内のモデル地域になるような取り組みができれば」。後藤会長は「今回の調印によって事業承継がスムーズに進むこと、町の活性化などを期待している」と話した。

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