ウイズコロナ、野外での結婚式

ガーデンベルズ延岡が提案−＃北川コフレ

◆永野さん夫妻がモデル−森の広場でセレモニー

　コロナ禍で結婚式が多様化する中、野外での式を提案しようと、延岡市北川町で５日、「森の広場でブライダルセレモニー」があった。

　セレモニーは家族で自然体験や買い物などを楽しむ癒やしの場「＃北川コフレ」（妹尾麻樹代表）のクリスマスマーケットで実施。当初４月のグランドオープン時に予定していたが、悪天候などで延期していた。同市川原崎町のガーデンベルズ延岡（廣瀬直樹支配人）が企画、実施した。

　この日のモデルは永野佳太さん（３３）と妻・貴実子さん（３４）。２人は６年ほど前に式を挙げたが、「北川にゆかりのある人にモデルになってほしい」と、北川小教諭の佳太さんに打診。長女・結実子ちゃん（３）、長男・諒太ちゃん（１）と家族で式を挙げた。

　小学校教諭の２人にちなみ「おひさま学校のけっこんしき」がテーマ。同小の机と椅子を設置したゲスト席に、黒板をイメージした壁に児童が描いたおひさまが彩った。

　ゲスト全員が結婚の証人となる人前式。最初に佳太さんが諒太ちゃんを抱えて入場すると、感謝、幸福などの意味が込められた１２本のバラを、教え子たちが１本ずつ手渡した。続いて貴実子さんが結実子ちゃんの手を引いてバージンロードを進み、佳太さんが１２本のバラで作った花束を日頃の感謝と「これからもよろしく」の言葉と一緒にプレゼントした。

　２人は「温かいお日さまのような笑顔あふれる家族になることを誓います」と宣誓。生まれ育った二つの家族の水を、植えたばかりの木にかける「水合わせの儀」や、ゲストが思いをつなぐリングリレーもあった。

　廣瀬支配人は「新郎新婦の色を出したセレモニーに企画した。今後もそれぞれの希望に合うよう、さまざまな形でやっていきたい」と話した。