「興味持ったことに挑戦を」

延岡工高で「教えて先輩」

◆地元企業の社員らアドバイス

　キャリア教育の一環として、地元企業の経営者や若手社員から仕事のやりがいなどを教わる「教えて先輩」が１７日、県立延岡工業高校（安楽耕三校長、７１０人）で１年生２３９人を対象に開かれた。

　職業観や勤労観の醸成、地元企業への理解、進路選択の一助などを目的に、同校と市、県工業会県北地区部会（吉玉典生会長）が合同で実施。この日は、地元の６社から派遣された講師が、各１学科を受け持ち授業した。

　このうち機械科では、にへい精機（塩浜町、濱田孝社長）検査部の山本純一さん（４５）＝同校電気電子科卒＝と、設計部の持原弘典さん（２６）＝情報技術科卒＝が講話。２人は、動画や写真を使いながら自社の業務内容や、設計から施工までの各工程について保有設備の用途などを解説。市内を一望するドローンの空撮映像も上映した。

　映像を撮影した持原さんは「何気なく取った」というドローン操縦士の認定資格について言及。「興味を持ったことにチャレンジすれば、思わぬ形で役立つかもしれない」と、資格取得の重要性を説いた。

　山本さんは、同社に入社するまで関東で勤めていたことから「外の世界を経験すると視野が広がる」と強調。「機会があれば、一度は県外に出てみるのもいいかもしれない。スケールの大きな大人を目指して頑張ってください」と呼び掛けた。

　進学か就職か迷っているという黒木仁準さん（１６）は「とても参考になった。どちらの道を選ぶにしても、今は資格取得に向けてたくさん勉強を頑張りたい」と話していた。

　機械科を除く各学科の担当企業は次の通り。

電気電子科＝興電舎（浜町）▽情報技術科＝旭化成エンジニアリング延岡事業所（旭町）▽土木科＝日之影町役場▽環境科学システム科＝宮崎ガス延岡支店（昭和町）▽生活文化科＝センコービジネスサポート（天下町）