給食サンタがやってきた―日向・東郷学園

ケーキを手渡し交流深める

　日向市東郷町の市立東郷学園（石川雅朗校長、小学部８５人、中学部５２人）に２０日、市学校給食センター（同市塩見）で働く給食調理員らの扮（ふん）した〃給食サンタ〃が訪れ、児童生徒にクリスマスケーキを手渡して交流を深めた。

　市内小中学校の給食は、一括して同給食センターで作られ配食されており、普段、児童生徒と給食調理員らが触れ合う機会はない。そのため交流を図ろうと昨年初めて、クリスマスケーキが給食に出される日に合わせて、１校を訪問した。

　２回目となった今年は、同給食センターで働く東洋食品（本社・東京都）の給食調理員や市職員ら５人が訪れ、児童生徒に「メリークリスマス」と、袋詰めしたクリスマスケーキと手作りのクリスマスカードを手渡した。

　このうち小学部１年生１３人の教室では、実際に給食の調理に使っているという大きなしゃもじ「スパテラ」と大きなおたま「しゃくし」を肩に担ぎ、クリスマスケーキを入れた袋を提げて、クリスマスソングに合わせて登場した。

　突然の出来事にきょとんとした児童たちだったが、すぐに笑顔。うれしそうにクリスマスケーキを受け取った。

　また〃給食サンタ〃から「私たちがいつも皆さんの給食を作っています」と伝えられると一斉に「えー」と驚いていた。同給食センターの奥原孝雄所長補佐（５６）による手品もあり、盛り上がった。

　最後は「これからもおいしい給食を作ります。残さず食べてください」と呼び掛け。児童たちは「はーい」と元気に返事した。

　給食調理員の小西明子さん（４９）は「子どもたちの様子を間近に感じることができてうれしかったです。これからも頑張って作ろうとモチベーションが高まりました」と話した。