２０２１年を振り返る−日向市・東臼杵

◆市制７０周年で記念式典−日向市
　門川町、新庁舎が完成


◆日向市

　市立東郷病院は４月１日から、入院施設のない無床の「市立東郷診療所」としてスタートした。十屋幸平市長は地元住民を対象にした３月の説明会で「持続可能な医療体制を確保するという最も大事な視点に立った上で、無床診療所に移行する苦渋の決断を下した」と理解を求めた。市は同病院敷地内での建て替え整備計画を進めており、最短で２０２４年４月の利用開始を目指す。

　新型コロナウイルス感染の急拡大により、４月に市内の繁華街でクラスター（感染者集団）が発生。８月２６日には、まん延防止等重点措置の適用区域に指定され、行動要請が出されるなど大きな影響を受けた。適用区域は、９月１２日に解除された。

　市制施行７０周年記念式典が１１月２０日、市文化交流センターで開かれ、市内外から約４００人が出席した。行政や産業、経済など市政発展に寄与した功績者１６６人、３３団体を表彰。市民栄誉賞を中島弘明さん、同特別賞を青木宣親選手、「青の国大賞」を同市出身でバレエダンサーの西島数博さんら５人に贈った。


◆門川町

　新庁舎が３月、平城東に完成し、５月から利用を開始した。９月には安田修町長が任期満了に伴う来年４月の町長選挙に出馬しない意向を表明。今月１日には、同町を舞台にした特撮ヒーロー映画（２０２３年公開予定）の製作が発表された。主演は本県のご当地ヒーロー「天尊降臨ヒムカイザー」と宮崎市出身の子役・山口大幹（たいき）さん。


◆美郷町

　県内初の義務教育学校が４月、町内に２校開校した。西郷義務教育学校は、田代小と西郷中を統廃合し、田代幼稚園を併設。美郷北義務教育学校は、北郷小と北郷中、北郷幼稚園を施設一体型で運営していた美郷北学園を移行した。
いずれも教育課程を幼、小、中と区切らず、子どもたちの成長に応じた連続性のある多様な学びの実現を目指す。


◆諸塚村

　村立七ツ山小学校が３月に閉校し、１４５年の歴史に幕を下ろした。７月には延岡市出身で元小学校校長の竹内一久さんが村教育長に就任した。


◆椎葉村

　任期満了に伴う椎葉村長選が６月に行われ、前副村長の黒木保隆さん（６６）が無投票で初当選。２４年ぶりに新村長が誕生した。

　２０２０年９月の台風１０号の影響で発生した土砂災害で人命救助などに貢献したとして、椎葉村消防団（椎葉吉人団長、２９２人）が防災功労者内閣総理大臣表彰に選ばれた。１１月１７日、県庁で伝達式が行われた。