自分たちにできることから

門川高生がＪＲ門川駅を清掃

　県立門川高校（澁谷好一校長）の生徒会役員、電車通学生ら約４０人は２２日、地域貢献活動の一環として門川町のＪＲ門川駅構内を清掃した。

　一昨年までは同駅を利用する電車通学生が日ごろの感謝を込めて取り組んできたが、新型コロナウイルスの影響で昨年度から見送られてきた。

　そんな中、感染状況も落ち着いてきたことから「自分たちにできることから始めよう」と今回、生徒会（塩塚彩乃会長）の呼び掛けで実施された。

　参加した生徒たちは２学期の終業式後、放課後の時間を利用して集合。学校から雑巾、ブラシ、トイレ掃除用の洗剤、ホースなどを持ち込み、約１時間かけてトイレ掃除や窓拭き、雑草取り、側溝の中のごみ拾いなどに取り組んだ。駐輪場では並べられている自転車を１台ずつ移動させ、ごみや砂を丁寧にほうきで掃き集めた。

　通学のためＪＲ延岡駅―門川駅間を利用しているという生徒会副会長の荒木美咲さん（１６）＝１年、岡富中出身＝は「いつも利用する駅なので、きれいになると自分たちもうれしいし、地域の人たちにも喜んでもらえるのではと思い、取り組むことにした。呼び掛けに対して何人の生徒が集まってくれるのか不安だったが、こんなにたくさん参加してくれてうれしい」と話した。

　ＪＲ門川駅の切符売り場を担当している中村宏子さん（５６）は「こんなにきれいにしてくれて、すごくありがたい。美しい駅は防犯にもつながる。利用客の皆さんもきっと喜んでくれる」と感謝した。