一気に桜満開

延岡市内、城山など各地にぎわい

◆コロナ禍−飲食など控えながら

　先週末からの記録的な暖かさで、県北では延岡市を中心に桜の開花が一気に進んだ。きのうは晴天に恵まれ、各地で花見を楽しむ様子が見られた。

　このうち城山公園には多くの家族連れらが訪れ、満開の桜の下、レジャーシートを広げてお弁当を食べたり、親子で外遊びを楽しんだりしていた。周辺駐車場は満車で夜になってもにぎわっていた。

　延岡は２６日の最高気温が２４・６度、２７日も２１・５度と２０度を超えた。市内の桜は一気に見頃を迎えている。一足早く２１日に満開を迎えた同市北方町の旧早日渡駅では、早くも先週末から散り始めた。

　同市は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、家族単位以外の、大人数での飲食や宴会は控えるよう、理解と協力を呼び掛けている。

　また、五ケ瀬町の浄専寺のしだれ桜は現在つぼみの状態で、県北での花見は４月になっても楽しめそうだ。


◆見事なアーチ−愛宕山大通り

　延岡市恒富町の市道西小路通線（愛称・愛宕山大通り）でも桜並木が見頃を迎えた。

　愛宕山へ続く約８８０メートルの同通線は、この時期になると１００本以上のソメイヨシノが一斉に満開を迎え、花のアーチとしても親しまれている。

　この日は通りすがりに足を止める人や車から降りて写真を撮る人の姿が多く見られた。毎年訪れるという同市野田町の７０代夫婦は「孫を連れて見に来たこともある。桜はきれいでいいですね」と感慨深げだった。