2025年2月
1日 (土)

掲載日: 2025/1/10(2面)

女性が受け継ぐ-伝統の「おこもり

 赤水神社であった恒例のおこもり
赤水神社であった恒例のおこもり

手料理を囲んで和やかに-延岡・赤水神社

◆一年の無事を祈って

 延岡市赤水町の赤水神社で7日朝、新春の伝統行事「おこもり」があった。毎年この日に、地元の婦人会(姫田芳子会長、45人)が実施している。今年も地域の人たち14人が神殿にこもり、ぜんざいやなますなどの手料理を囲んで、今年一年の無事を祈った。

 赤水神社は、大敷網漁を考案し、「ブリ大尽」として全国に名が知れた日髙亀市氏が生まれ育ち、国の重要文化財にも指定されている日髙家住宅(ブリ御殿)のすぐそばにある。

 同神社では古くから、正月行事の落ち着く毎年1月7日、女性が神殿に泊まり込んで、漁に出た夫や息子らの無事と大漁を祈る風習がある。女性が集って語らいを楽しみ、正月疲れを癒やしたという伝えもあることから代々、女性が引き継ぎ、毎年欠かすことなく続けてきた。

 姫田会長は神前で、昨年1年間、県内外で発生した災害の被災者らを思いやりつつ、地区の人たちが大きなけがや病気がなく、1年間を過ごせたことを報告し、「見守ってくれているおかげ」と感謝。「今年は穏やかな正月が過ごせた。いろんなことがあると思うが、元気に、健やかに、楽しく過ごせるように見守って」と述べ、手を合わせた。

 この後、参加者はお神酒で乾杯。住民が持ち寄ったぜんざいや甘酒、なます、漬物、菓子などを頬張りながら、にぎやかに談笑し、和やかな時間を過ごしていた。
◆一年の無事を祈って

 延岡市赤水町の赤水神社で7日朝、新春の伝統行事「おこもり」があった。毎年この日に、地元の婦人会(姫田芳子会長、45人)が実施している。今年も地域の人たち14人が神殿にこもり、ぜんざいやなますなどの手料理を囲んで、今年一年の無事を祈った。

 赤水神社は、大敷網漁を考案し、「ブリ…
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