掲載日:
2025/1/23(8面)
巨典の-故郷は遠きにありて思うもの(40)
揺るぎない情熱を胸に-ポールダンススタジオ代表・弓削彩美さん(延岡市出身)
◆美しさ・迫力に魅了されて・東京で修業、重ねた努力
お正月はいかがお過ごしでしたか?読者の皆さまにとりまして、2025年が穏やかで健やかな一年でありますようお祈りいたします。
さて、今年最初の「巨典の―故郷は遠きにありて思うもの」は、華やかな話題からお届けしたいと思います。
皆さんは「ポールダンス」をご存じでしょうか?
ポールダンスとは、垂直の柱(ポール)を使い、柔軟性や筋力を駆使し、上り下り、スピン、倒立などの体操的な技を複雑に組み合わせたダンスのことを言います。
アメリカの映画などでは、酒場などでセクシーなイメージで登場することもありますが、2005年ごろからは世界各国でさまざまなポールダンス大会が数多く開催されるようになりました。その結果、ショーダンスという枠を超えて、エクササイズや競技としても世界的に人気のダンスとなりました。
そのポールダンスのダンサーとして活躍しているのが、延岡市出身の弓削彩美さん。北九州市小倉北区にあるREGINAPoleSexyDanceStudio(レジーナ・ポール・セクシー・ダンス・スタジオ)で代表を務めています。
弓削さんは、東海中から延岡東高校(現在の延岡星雲高校)へ進学します。子どもの頃からダンスに興味があり、ダンススクールにも通う少女でした。一方で週末は、川島町から自転車で約40分かけて、延岡市立図書館に行って勉強をしていました。
高校時代の成績は、学年で10~20位台をキープ。負けず嫌いの性格もあって、成績の順位を下げるのが嫌だったそうです。そして、北九州市立大学文学部に合格、学業の傍らダンスサークルで汗を流しました。
卒業後はアパレル業界に入り、約5年間、博多や天神で働きましたが、2013年にポールダンスとの劇的な出合いがありました。瞬時にポールダンスの美しさと迫力に魅了されてしまったのです。
話し掛けると、そのダンサーは弓削さんより10歳以上も年上だったのですが、ポールダンスで培われたしなやかな筋肉と姿勢の良さは、とてもその年齢を感じさせるものではありませんでした。
「10年後も、あのダンサーのように輝いていたい」。そう思った弓削さんは早速、ポールダンスを習い始めました。見た目よりもはるかにハードで、最初は全身がひどい筋肉痛になりましたが、できないなりにも楽しかったそうです。
その頃はまだ、福岡でもポールダンスをしている人の話はほとんど聞いたことがなかったので、これはチャンスだと思い、プロのポールダンサーとしての道を歩み始めることを決意します。
休みの日は練習ざんまい。1年後にアパレル業界から身を引き、本格的にショーパブでポールダンサーとしてデビューしますが、当然、そんな甘い世界ではありませんでした。
ポールダンスを初めて見るお客さんには好評でしたが、目の肥えたお客さんからは厳しいヤジが飛び交いました。これに相当なショックを受けた弓削さんは、勤務先に休暇届けを出し、レベルアップのために東京に修業に向かいました。
そして努力の末に、2017年には全日本ポールパフォーマンスコンテストのセミプロ部門で3位入賞、昨年10月にはエキゾチック・ジェネレーション・アジア大会でファイナリストに選ばれました。いまだにパフォーマンスのレベルが上がっていることが、弓削さんのポールダンスへの揺るぎない情熱を物語っているようです。新年早々の今月も、二つの国際大会に出場予定で、さらなる飛躍が期待されています。
弓削さんの教室では、これまで300人ほどがレッスンを受けてきました。ポールダンスの魅力は、「一つの技ができた時の達成感と、気持ちやパフォーマンス、ファッションで自分らしさを惜しみなく出せる点にある」と言います。そして、しなやかな筋肉が身に付くのも人気の理由だそうです。
また、ポールダンスは女性だけの競技ではなく、もちろん男性部門もあります。日本人男性の世界大会優勝者も輩出しているそうですので、興味のある方はぜひ、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
◆国際大会での入賞-ふるさとでのショー計画も
弓削さんが延岡に帰ると必ず行きたくなる場所。それは、祇園町にある居酒屋「青春の門」だそうです。理由は、「その店のチキン南蛮が大好きなことと、お父さんのサインが飾ってあるから」とのこと。
実は、弓削さんの父は旭化成陸上部に所属していた弓削裕さん。1979年の延岡西日本マラソン、1980年にはびわ湖毎日マラソンで優勝した名ランナーです。なるほど、ポールダンサーの弓削さんは、きっとお父さんのアスリートとしてのDNAも引き継いでいるのでしょう。
最後に、2025年の目標を聞きました。国際大会での上位入賞、そして小倉以外の博多、大阪、東京でツアーを行い、バレエやジャズダンスのようにストーリー性が高い、芸術表現としてのポールダンスを見てもらいたいとのことです。
さらに今年は、ふるさと延岡でもショーを行う計画があるそうです。ぜひとも会場で、延岡出身のポールダンサーの素晴らしい演技に大きな拍手を送ってあげてください。読者の皆さま、よろしくお願いします!
お正月はいかがお過ごしでしたか?読者の皆さまにとりまして、2025年が穏やかで健やかな一年でありますようお祈りいたします。
さて、今年最初の「巨典の―故郷は遠きにありて思うもの」は、華やかな話題からお届けしたいと思います。
皆さんは「ポールダンス」をご存じでしょうか?
ポールダンスとは、垂直の柱(ポール)を使い、柔軟性や筋力を駆使し、上り下り、スピン、倒立などの体操的な技を複雑に組み合わせたダンスのことを言います。
アメリカの映画などでは、酒場などでセクシーなイメージで登場することもありますが、2005年ごろからは世界各国でさまざまなポールダンス大会が数多く開催されるようになりました。その結果、ショーダンスという枠を超えて、エクササイズや競技としても世界的に人気のダンスとなりました。
そのポールダンスのダンサーとして活躍しているのが、延岡市出身の弓削彩美さん。北九州市小倉北区にあるREGINAPoleSexyDanceStudio(レジーナ・ポール・セクシー・ダンス・スタジオ)で代表を務めています。
弓削さんは、東海中から延岡東高校(現在の延岡星雲高校)へ進学します。子どもの頃からダンスに興味があり、ダンススクールにも通う少女でした。一方で週末は、川島町から自転車で約40分かけて、延岡市立図書館に行って勉強をしていました。
高校時代の成績は、学年で10~20位台をキープ。負けず嫌いの性格もあって、成績の順位を下げるのが嫌だったそうです。そして、北九州市立大学文学部に合格、学業の傍らダンスサークルで汗を流しました。
卒業後はアパレル業界に入り、約5年間、博多や天神で働きましたが、2013年にポールダンスとの劇的な出合いがありました。瞬時にポールダンスの美しさと迫力に魅了されてしまったのです。
話し掛けると、そのダンサーは弓削さんより10歳以上も年上だったのですが、ポールダンスで培われたしなやかな筋肉と姿勢の良さは、とてもその年齢を感じさせるものではありませんでした。
「10年後も、あのダンサーのように輝いていたい」。そう思った弓削さんは早速、ポールダンスを習い始めました。見た目よりもはるかにハードで、最初は全身がひどい筋肉痛になりましたが、できないなりにも楽しかったそうです。
その頃はまだ、福岡でもポールダンスをしている人の話はほとんど聞いたことがなかったので、これはチャンスだと思い、プロのポールダンサーとしての道を歩み始めることを決意します。
休みの日は練習ざんまい。1年後にアパレル業界から身を引き、本格的にショーパブでポールダンサーとしてデビューしますが、当然、そんな甘い世界ではありませんでした。
ポールダンスを初めて見るお客さんには好評でしたが、目の肥えたお客さんからは厳しいヤジが飛び交いました。これに相当なショックを受けた弓削さんは、勤務先に休暇届けを出し、レベルアップのために東京に修業に向かいました。
そして努力の末に、2017年には全日本ポールパフォーマンスコンテストのセミプロ部門で3位入賞、昨年10月にはエキゾチック・ジェネレーション・アジア大会でファイナリストに選ばれました。いまだにパフォーマンスのレベルが上がっていることが、弓削さんのポールダンスへの揺るぎない情熱を物語っているようです。新年早々の今月も、二つの国際大会に出場予定で、さらなる飛躍が期待されています。
弓削さんの教室では、これまで300人ほどがレッスンを受けてきました。ポールダンスの魅力は、「一つの技ができた時の達成感と、気持ちやパフォーマンス、ファッションで自分らしさを惜しみなく出せる点にある」と言います。そして、しなやかな筋肉が身に付くのも人気の理由だそうです。
また、ポールダンスは女性だけの競技ではなく、もちろん男性部門もあります。日本人男性の世界大会優勝者も輩出しているそうですので、興味のある方はぜひ、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
◆国際大会での入賞-ふるさとでのショー計画も
弓削さんが延岡に帰ると必ず行きたくなる場所。それは、祇園町にある居酒屋「青春の門」だそうです。理由は、「その店のチキン南蛮が大好きなことと、お父さんのサインが飾ってあるから」とのこと。
実は、弓削さんの父は旭化成陸上部に所属していた弓削裕さん。1979年の延岡西日本マラソン、1980年にはびわ湖毎日マラソンで優勝した名ランナーです。なるほど、ポールダンサーの弓削さんは、きっとお父さんのアスリートとしてのDNAも引き継いでいるのでしょう。
最後に、2025年の目標を聞きました。国際大会での上位入賞、そして小倉以外の博多、大阪、東京でツアーを行い、バレエやジャズダンスのようにストーリー性が高い、芸術表現としてのポールダンスを見てもらいたいとのことです。
さらに今年は、ふるさと延岡でもショーを行う計画があるそうです。ぜひとも会場で、延岡出身のポールダンサーの素晴らしい演技に大きな拍手を送ってあげてください。読者の皆さま、よろしくお願いします!
◆美しさ・迫力に魅了されて・東京で修業、重ねた努力
お正月はいかがお過ごしでしたか?読者の皆さまにとりまして、2025年が穏やかで健やかな一年でありますようお祈りいたします。
さて、今年最初の「巨典の―故郷は遠きにありて思うもの」は、華やかな話題からお届けしたいと思います。
お正月はいかがお過ごしでしたか?読者の皆さまにとりまして、2025年が穏やかで健やかな一年でありますようお祈りいたします。
さて、今年最初の「巨典の―故郷は遠きにありて思うもの」は、華やかな話題からお届けしたいと思います。
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