掲載日:
2025/4/3(8面)
延岡を愛するならAGATAの応援を-昇格で隠れた魅力が全国へ

GM補佐に就任-大村康雄氏に聞く
今月5日に開幕する九州サッカーリーグで、初優勝、JFL昇格に挑むFC延岡AGATA。今季は延岡市出身で、コンサルティング会社「エッジコネクション」(本社東京)の大村康雄社長(42)をGM補佐に迎え、クラブ、企業としての成長も目指す。地域にサッカークラブがある意義、市民が応援する意味とは。大村氏に聞いた。
◆個人スポンサー募る
--改めてGM補佐就任の経緯を教えてください。
昨年、会社のホームページ宛てに突然、桑原(一太社長兼)GMからメールが届きました。実は私が岡富中サッカー部の3年生の時、1年生にいたのが桑原GMでした。卒業後、交流はなく、再会後に、当時のことを思い出しました。
桑原GMから経営に携わってほしいとお話を受けた時、ありがたいお話でしたが、これまでの経験上、経営陣の仲たがいでうまくいかなくなった企業をたくさん見てきましたので、GMの人柄を見極めないと安請け合いはできないと思いました。そこで、2人でお酒を酌み交わしたところ、「サッカーを通して延岡を盛り上げることが目的。その結果、AGATAが強いチームになっていることが理想」という言葉に深く感銘を受け、この方とならうまくやっていけると確信し、引き受けることにしました。
私は、夜中起きて海外サッカーを見たり、会社経営の輪郭をつかんだのもプロサッカークラブを経営するゲームだったりというほどのサッカー好きです。よって、経営者としての延長線上に、サッカークラブの経営に携わるという目標を漠然と持っていました。なので、今回の就任は率直に「いちサッカーファン」としても大変うれしく思っています。
--クラブの目指す姿を教えてください。
あえて、ストレートな言い方をしますが、AGATAがJリーグクラブになることほど、延岡に新しい風を吹き込む手段として手っ取り早いことはないなと感じています。東京で経営している会社は、いろんな企業をより強くするアドバイスをするコンサルティング業です。東京、福岡と、延岡駅前の西口街区ビル2階と3拠点があります。
延岡の外に出たからこそ分かるのですが、延岡はもったいないまちだと思います。豊富な観光資源と比較すると、観光客数は少ないのではないでしょうか。うちの社員も延岡に出張に行くと、「すごくいいまちです。次、いつ行っていいですか?」と言います。旅行じゃないよ、と指摘するわけですが、それぐらい延岡に良い印象を持って帰ります。私が延岡出身だからお世辞で言ってきているのかもしれませんが、ほぼ全員が同じことを言うのでそうではないと思っています。
そんな中で、AGATAがJFL、J3、J2と昇格していくことは、延岡のためになると、断言できます。アウェーツーリズムという言葉があります。ホームアンドアウェーで行われるサッカーは、ホームゲームが延岡であれば、相手チームのサポーターが大挙して延岡にやってきます。当然、宿泊もしますし、飲食もします。必ず地域にお金が落ちます。アウェーサポーターは観光客として経済効果が見込めるのです。今の九州リーグの一つ上のJFLに昇格することで月に2回はホームゲームが開催されます。
AGATAがカテゴリーを上げることは、必ず延岡の発展に貢献し、隠れた延岡の魅力を全国の人が知ることになります。冒頭で、AGATAがJリーグに昇格することほど、延岡に手っ取り早く新しい風を吹き込む手段はないと言ったのはそういう理由です。
◆〃オール延岡〃でチームを強く、地域に活気
--今季の展望を教えてください。
サッカークラブは、今のAGATAがいる地域リーグの位置が一番、経営として難しいです。練習環境の充実や、選手の補強など強くなるにはお金が必要ですが、有料のホームゲームの試合数が少ないなどチケット収入がほとんどない状況です。上を目指さなければ、どこまでも妥協すればいい話なのですが、上を目指し、上昇曲線を描くにはお金が必要です。ここを何とか乗り切って、JFL以上になってチケット収入が見込めるようになれば道は開けます。
そんな状況を打破するべく、コンサルタント的な見地から、2025年は少なくともスポンサー収入が3千万円必要だと計算しました。毎年、安定的に3千万円のスポンサー収入があれば、JFLを狙うのに十分な体制が整いますし、昇格後もそれなりに戦えます。よって、現在、40社のスポンサー企業も70社を目指します。また、2次元コードでグッズ購入ができ、個人スポンサーという形で広く市民の方々が支援できる仕組みを整えました。AGATAは市民に愛されるクラブを標榜(ぼう)してます。ぜひ、多くの方に個人スポンサーになっていただき、選手をはじめわれわれを叱咤(しった)激励していただきたいと思っています。
〃オール延岡〃。延岡を巻き込んで強いチームとなり、AGATAがカテゴリーを上げることで、延岡に活気が出るという流れをつくることがわれわれの目標です。延岡を愛するならAGATAを応援する。個人スポンサーになって延岡に新しい風を吹き込む。そう思っていただけるとうれしいです。
◆個人スポンサー募る
--改めてGM補佐就任の経緯を教えてください。
昨年、会社のホームページ宛てに突然、桑原(一太社長兼)GMからメールが届きました。実は私が岡富中サッカー部の3年生の時、1年生にいたのが桑原GMでした。卒業後、交流はなく、再会後に、当時のことを思い出しました。
桑原GMから経営に携わってほしいとお話を受けた時、ありがたいお話でしたが、これまでの経験上、経営陣の仲たがいでうまくいかなくなった企業をたくさん見てきましたので、GMの人柄を見極めないと安請け合いはできないと思いました。そこで、2人でお酒を酌み交わしたところ、「サッカーを通して延岡を盛り上げることが目的。その結果、AGATAが強いチームになっていることが理想」という言葉に深く感銘を受け、この方とならうまくやっていけると確信し、引き受けることにしました。
私は、夜中起きて海外サッカーを見たり、会社経営の輪郭をつかんだのもプロサッカークラブを経営するゲームだったりというほどのサッカー好きです。よって、経営者としての延長線上に、サッカークラブの経営に携わるという目標を漠然と持っていました。なので、今回の就任は率直に「いちサッカーファン」としても大変うれしく思っています。
--クラブの目指す姿を教えてください。
あえて、ストレートな言い方をしますが、AGATAがJリーグクラブになることほど、延岡に新しい風を吹き込む手段として手っ取り早いことはないなと感じています。東京で経営している会社は、いろんな企業をより強くするアドバイスをするコンサルティング業です。東京、福岡と、延岡駅前の西口街区ビル2階と3拠点があります。
延岡の外に出たからこそ分かるのですが、延岡はもったいないまちだと思います。豊富な観光資源と比較すると、観光客数は少ないのではないでしょうか。うちの社員も延岡に出張に行くと、「すごくいいまちです。次、いつ行っていいですか?」と言います。旅行じゃないよ、と指摘するわけですが、それぐらい延岡に良い印象を持って帰ります。私が延岡出身だからお世辞で言ってきているのかもしれませんが、ほぼ全員が同じことを言うのでそうではないと思っています。
そんな中で、AGATAがJFL、J3、J2と昇格していくことは、延岡のためになると、断言できます。アウェーツーリズムという言葉があります。ホームアンドアウェーで行われるサッカーは、ホームゲームが延岡であれば、相手チームのサポーターが大挙して延岡にやってきます。当然、宿泊もしますし、飲食もします。必ず地域にお金が落ちます。アウェーサポーターは観光客として経済効果が見込めるのです。今の九州リーグの一つ上のJFLに昇格することで月に2回はホームゲームが開催されます。
AGATAがカテゴリーを上げることは、必ず延岡の発展に貢献し、隠れた延岡の魅力を全国の人が知ることになります。冒頭で、AGATAがJリーグに昇格することほど、延岡に手っ取り早く新しい風を吹き込む手段はないと言ったのはそういう理由です。
◆〃オール延岡〃でチームを強く、地域に活気
--今季の展望を教えてください。
サッカークラブは、今のAGATAがいる地域リーグの位置が一番、経営として難しいです。練習環境の充実や、選手の補強など強くなるにはお金が必要ですが、有料のホームゲームの試合数が少ないなどチケット収入がほとんどない状況です。上を目指さなければ、どこまでも妥協すればいい話なのですが、上を目指し、上昇曲線を描くにはお金が必要です。ここを何とか乗り切って、JFL以上になってチケット収入が見込めるようになれば道は開けます。
そんな状況を打破するべく、コンサルタント的な見地から、2025年は少なくともスポンサー収入が3千万円必要だと計算しました。毎年、安定的に3千万円のスポンサー収入があれば、JFLを狙うのに十分な体制が整いますし、昇格後もそれなりに戦えます。よって、現在、40社のスポンサー企業も70社を目指します。また、2次元コードでグッズ購入ができ、個人スポンサーという形で広く市民の方々が支援できる仕組みを整えました。AGATAは市民に愛されるクラブを標榜(ぼう)してます。ぜひ、多くの方に個人スポンサーになっていただき、選手をはじめわれわれを叱咤(しった)激励していただきたいと思っています。
〃オール延岡〃。延岡を巻き込んで強いチームとなり、AGATAがカテゴリーを上げることで、延岡に活気が出るという流れをつくることがわれわれの目標です。延岡を愛するならAGATAを応援する。個人スポンサーになって延岡に新しい風を吹き込む。そう思っていただけるとうれしいです。
今月5日に開幕する九州サッカーリーグで、初優勝、JFL昇格に挑むFC延岡AGATA。今季は延岡市出身で、コンサルティング会社「エッジコネクション」(本社東京)の大村康雄社長(42)をGM補佐に迎え、クラブ、企業としての成長も目指す。地域にサッカークラブがある意義、市民が応援する意味とは。大村氏に聞いた。
◆個人…
◆個人…

